【移籍マーケット最新事情】複数クラブがリストアップ! 今冬のJ移籍が噂されるブラジル人たち

2015年12月17日 下薗昌記

バイーアで開眼したボランチは、C大阪入りが濃厚。

2011年に水原三星に在籍したジエゴ・オリヴェイラ(右)は25歳。水準以上の技術を備え、まだ伸びしろも残している。 (C)Getty Images

 中国クラブが元ブラジル代表のルイス・ファビアーノやジャジソンに食指を伸ばし、元ブラジル代表監督のマノ・メネーゼスなどビッグネームの招聘に成功している一方、日本行きが噂されている大物は今のところいない。とはいえ、今冬も複数のJクラブが掘り出し物を探して動いているようだ。ここでは現地・ブラジルでJリーグ入りの可能性が報じられた4人の選手を紹介する。

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●ジエゴ・オリヴェイラ(FW/ポンチプレッタ→新潟?)
1990年6月22日(25歳)/179センチ・75キロ
今季成績/31試合・3得点

下がり目で起点にもなれるアタッカー
 今夏にもJ1クラブが接触したと言われるアタッカーが、ポンチプレッタのFWジエゴ・オリヴェイラだ。179センチとさほど長身ではないが、フィジカルコンタクトにも強い。ただ、ゴール前を主戦場とするボックスプレーヤーではなく、下がり目の位置で起点になりながらフィニッシュに絡めるアタッカーで足下の技術も水準以上だ。

 母国ではビッグクラブを経験しておらず、今年序盤のサンパウロ州選手権で頭角を現し、全国選手権1部のポンチプレッタに移籍。レギュラーは取りきれず、わずか3得点に終わっているが、まだ25歳だけに伸びしろは十分に残っている。短期間だがKリーグの水原三星でアジアのサッカーを経験しているのも強みになる。


●ソウザ(MF/バイーア→C大阪?)
1988年5月8日(27歳)/183センチ・79キロ
今季成績/27試合・3得点

キック精度に長けたセグンド・ボランチ
 ブラジルメディアでC大阪へのレンタル移籍が報じられているボランチ。2008年にパルメイラスで頭角を現した当時は泥臭いハードワーカーだったが、今ではキックの精度も併せ持ち、シンプルに起点になれる選手へ成長した。

 特にセットプレーの精度は高く、2015年はレンタル先のバイーアで好パフォーマンスを披露。シーズン半ばから調子を落として定位置を失ったものの、攻撃に絡めるセグンド・ボランチ(第2ボランチ)として一定の成果は残した。

 パルメイラスやクルゼイロなど全国選手権1部でプレー経験を持つが、海外でのプレー経験がないのは懸念材料。Jリーグのテンポに戸惑うブラジル人ボランチも多いだけに、適応が課題となりそうだ。

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