「ちょっとゆっくりだけど、テンションと強度は…」浦和CBショルツがACLとJを比較!CWCは「とりあえず横に置いとこう(笑)」

2023年05月08日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「アル・ヒラルの個々の技術はJリーグにない」

守備の要としてACL制覇に大きく貢献したショルツ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[ACL決勝・第2レグ]浦和レッズ1-0アル・ヒラル/5月6日/埼玉スタジアム2002

 浦和レッズはサウジアラビア王者をホームに迎えたリターンマッチを1-0で制し、1-1で引き分けた敵地での初戦と合わせ、2-1で5大会ぶり3度目のアジア制覇を果たした。

 埼玉決戦での完封勝利に大きく貢献したのが、アレクサンダー・ショルツだ。デンマーク代表の招集歴もある30歳は、ノルウェー出身のマリウス・ホイブラーテンとの北欧CBコンビで、アジア最強クラスの攻撃陣をシャットアウト。開始4分には絶妙なシュートブロックを見せ、相手の決定的なシュートを防いだ。

 殊勲の背番号28は、試合後に取材に応じ、3シーズンがかりでの長期戦を充実した表情で振り返った。

「ハッピーだ。とても幸せな気持ちが巡っているよ。本当に誇りに思う。勝つことは簡単ではない。しかもこのACLは非常に長いストーリーだった。まずは(出場権を獲得した)2021年の天皇杯から始まり、去年のタイでやったセントラル開催だったりと、全て詰め込まれているからね。非常に長い物語だった」
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 2021年に母国の名門ミッティランから加入し、今季で3シーズン目となった。「日本でのプレーは慣れましたか?」と尋ねると、「Yes」と答え、自身が感じたACLの特徴も明かしてくれた。

「テンポはちょっとJリーグに比較すればゆっくりだけど、テンション、強度は高かったりすると思う。特にアル・ヒラルの個々の技術だったりというところは、やはりJリーグにはいないクオリティを持っている選手たちだなと」

 浦和には、アジア王者としてクラブ・ワールドカップ(CWC)を制し、世界一となる目標ができた。ただ、決勝を終えての感想を問われ、「疲れた」と率直な感想を伝えたショルツは、「正直まだ分からない」と答えるに留まった。

「僕らの目の前にはJリーグ、天皇杯、ルヴァンカップ、そしてACLの予選がまたあるので、それはとりあえず横に置いといたほうがいいかもしれないね(笑)」

 他チームに比べて消化試合が少ないなか、浦和は現在J1で8位につける。アジアNo.1の自信と誇りを胸に、次は17年越しの覇権奪回なるか。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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