「真の傑作」「韓国人は卓越」33年ぶり戴冠のナポリ、V戦士29人の今季を伊紙が採点!主砲オシメーンを上回る“10点満点”は?

2023年05月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「彼のマスクは歴史に残るだろう」

優勝を決めたウディネーゼ戦に臨んだナポリの先発メンバー。(C)Getty Images

 33年ぶりの栄冠だ。熱狂的なサポーターを歓喜させた英雄たちが高く評価されるのは当然だろう。

 ナポリは5月4日、セリエA第33節でウディネーゼと敵地で1-1と引き分け、33年ぶり3回目のスクデット獲得(セリエA優勝)を果たした。5試合を残しての優勝はリーグ史上初の快挙だ。

 開幕を迎える際、ルチャーノ・スパレッティ監督のチームを優勝候補に挙げた者は少なかっただろう。主将のロレンツォ・インシーニェ、クラブ最多得点記録保持者のドリース・メルテンス、守備の大黒柱カリドゥ・クリバリと、近年のナポリを支えた主力がこぞって退団したからだ。

 だが、エースのヴィクター・オシメーンがゴールを量産して得点王争いトップに立ち、無名だったフビチャ・クバラツヘリアは大ブレイクで欧州サッカー界の新星となった。韓国代表DFのキム・ミンジェも、チェルシーに去ったクリバリの穴を感じさせない活躍で賛辞を寄せられている。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』は、ディエゴ・マラドーナ時代以来となるスクデットをナポリにもたらしたチームを採点。チーム全体とスパレッティ監督に10点満点をつけた。選手ではオシメーンとクバラツヘリアが9.5点と最高評価。主将ジョバンニ・ディ・ロレンツォ、司令塔スタニスラフ・ロボトカ、そしてキム・ミンジェの3選手が9点で続いた。

 同紙はスパレッティ監督について、「真の傑作を成し遂げた」と称賛。「満場一致の評価での優勝は久しぶり」と指摘し、「いずれ美しさの比較対象として『スパレッティのナポリ』と言われるようになるはずだ」と、シーズンを通じて圧倒的な強さを見せたことを激賞している。

 また、大エースとしてチームをけん引したオシメーンには、「ピッチ内外でのリーダー」、「ナポリのスクデットの象徴のひとつとして、彼のマスクは歴史に残るだろう」と賛辞。クバラツヘリアには「国際レベルで今季の素晴らしいサプライズだった」と称賛した。

「その見事なプレーで(本拠地)マラドーナの観客たちの興奮に火をつけ、チームのために犠牲を払うこともいとわないところを示して具体性ももたらした。アウェーのサッスオーロ戦とホームでのアタランタ戦のゴールは長く見返すことになるだろう」
 
 一方、ディ・ロレンツォは「これほど複数の役割をこなせる選手は欧州にも本当に少ない」、ロボトカは「チームの灯台。卓越した継続性」と評価。キムについては「ナポリがクリバリ以上の代役を見つけられると思った人がいただろうか」と評している。

「韓国人は卓越したパフォーマンスとリーダーシップだった。ヘディングや先読みはこの上なく強く、オープンなピッチのカバーリングも。サポーターが彼にささげたチャントは、チームのバトルのインノとなった」

以下、『Gazzetta dello Sport』紙は優勝戦士たちに次のような採点をつけている。

8.5点:アンドレ・アンギサ

8点:アミル・ラフマニ、アレックス・メレト

7.5点:エリフ・エルマス、ジョバンニ・シメオネ、マリオ・ルイ、ジャコモ・ラスパドーリ、マッテオ・ポリターノ、フアン・ジェズス

7点:ピオトル・ジエリンスキ、マティアス・オリベラ

6.5点:イルビング・ロサーノ、レオ・エスティゴー、ジャンルカ・ガエターノ、アレッシオ・ゼルビン、ピエルルイジ・ゴッリーニ

6点:タンギ・ヌドンベレ、ディエゴ・デンメ、カリム・ゼダドゥカ、アダム・ウナス、アレッサンドロ・ザノーリ、バルトシュ・ベレシンスキ、ダビデ・マルフェッラ

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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