コンサ西大伍が“秋春制”移行の懸念点を語る「完全に反対というわけではなく、ただ、かなりクリアしないといけない問題はある」

2023年05月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

北海道出身で札幌の下部組織で育つ

“雪国”育ちの西が秋春制の懸念点を挙げた。写真:滝川敏之

 北海道コンサドーレ札幌のDF西大伍が5月4日、自身の公式YouTubeチャンネルで「Jリーグ秋春制移行はデメリットだけじゃない!雪国クラブが生きる道とは?」を公開した。

 Jリーグは、「外部環境の変化をきっかけに、日本サッカーにとって最適なカレンダーを考える」という理由で、シーズン移行を検討すると表明している。現時点の素案では、開幕は7月最終-8月1週頃とし、12月3-4週頃まで開催。ウインターブレイクを挟み、2月1-2週頃から再開し、閉幕は5月最終-6月1週頃。移行タイミングは最速で2026-27シーズンで仮置きとしている。

"雪国"における冬の降雪量が多い点が、秋春制移行への大きな障壁になるという意見があるなかで、北海道出身で現在は故郷のクラブに所属している西が、思いを語った。

「完全に反対というわけではなく、ただ、かなりクリアしないといけない問題はある」という35歳の元日本代表DFは、まず日本の学校制度とのズレを懸念。3月に卒業してからシーズンインまで間が空く点を指摘しつつ、「今でも完全にピッタリというわけではない。学校側とのコミュニケーションを上手く取ることで対応はできると思う」と見立てた。
 
 Jリーグのスタッフと選手の再就職活動での時期のズレについては、「同じJのサッカーチームに入れれば良いが、それ以外のことをやる人も出てくるだろう。それは難しくなる」と危惧する。

 さらに、雪が降ると屋外での練習ができなくなるため、冬季屋内練習場の配備が必要になる点にも言及。「作る際の費用を、Jリーグ側が、どれだけ負担してくれるのか」という面や、屋内練習場での足への負担が大きいとされる人工芝で発生する怪我の問題もある。

 もっとも、後者については、自身が札幌のU-15とU-18で過ごした際に、「人工芝のグラウンドでずっとやっていて、特に怪我もしなかった」と振り返った。

 そして、「早足で進めないと。トレーニング施設とかを作るとなると、結構時間がかかると思う」として、「より良いJリーグになればよい」と期待した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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