マドリーから3発!浦和指揮官がサウジ王者を警戒!相手国メディアは直球質問「初戦でなぜもっと攻撃に出なかったのか」【ACL決勝】

2023年05月06日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「サポーターの方々は我々と一緒に戦ってくれると信じている」

アル・ヒラルの印象を語ったスコルジャ監督。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 5月6日に開催されるアジア・チャンピオンズリーグ決勝の第2レグで、浦和レッズはサウジアラビア王者のアル・ヒラルを埼玉スタジアム2002に迎え撃つ。この大一番を前にマチェイ・スコルジャ監督が会見に出席した。

 敵地リヤドでの第1レグは、0-1で迎えた53分に興梠慎三が貴重なアウェーゴールを奪い、1-1のドローに持ち込んだ。0-0でも優勝が決まる状況でリターンマッチに臨むが、ポーランド人指揮官は「我々の狙いはこの試合に勝つことだ」と譲らない。

「リヤドでの結果は悪くなかったと思う。我々は謙虚にこの1週間しっかりと準備をしてきた。落ち着いて集中してできたと思う」

 相手国のメディアからは「初戦でなぜもっと積極的に攻撃に出なかったのか。先制点を奪われたのにカウンターアタックに主観を置いていたように思う」と直球の質問が飛んだ。

 これに対しては、アル・ヒラルが先のクラブ・ワールドカップ決勝で、敗れはしたもののレアル・マドリー相手に3発を叩き込んだ事実に触れ、こう心意を伝えた。
【PHOTO】ついにファイナル!決戦を前に浦和からはスコルジャ監督・興梠慎三が公式会見に登場!
「彼らは今大会の準決勝で7ゴールを挙げ、レアル・マドリー戦でも3ゴールを奪っている。そのような相手の長所を消しながら戦うことも必要。スペースを与えないことは心掛けたが、守備的なプレーをする狙いではなかった。アル・ヒラルが我々に攻撃をさせてくれなかったという展開だった。彼らは何度も決勝に挑んでいる経験豊富なチームだ。

 我々は1戦目の経験から学んで、しっかりと落ち着いて戦いたい。流れも大事だが、この試合では結果が非常に重要だ。1戦目の結果に関してはあまり考えないほうがいい」

 矢継ぎ早に質問が飛び、気付けばあっという間に終了予定時間に。同席したエースの興梠慎三と共に、およそ30分に渡って意気込みと決意を語ったスコルジャ監督は最後に、日本屈指の熱量を誇るサポーターに共闘を力強く呼び掛けた。

「スタジアムの雰囲気は非常に重要な要素になる。サポーターの方々は我々と一緒に戦ってくれると信じている。彼らにメッセージを送るなら……途中で苦しむかもしれないが、試合の途中経過や流れなどに関係なく、最終的な結果を残すために一緒に戦いたい」

 アル・ヒラルは2019年大会の決勝で敗れた因縁の相手でもある。リベンジを果たし、誇り高きサポーターたちとともに三度アジアの頂に立てるか。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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