堅守からの速攻で貴重な追加点!首位神戸の山口蛍は“勝ちにこだわる”戦い方に自信「ポゼッションをしていた時期もあったけど…」

2023年04月30日 中川翼(サッカーダイジェストWeb編集部)

湘南戦、80分に右足でネットを揺らす

5月の上位対決に気を引き締める山口。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1第10節]神戸2-0湘南/4月29日/ノエビアスタジアム神戸

 4月29日に開催されたJ1リーグ第10節で、首位を走るヴィッセル神戸はホームで湘南ベルマーレ対戦。2-0で勝利を収めた。

 21分に初瀬亮が見事な直接FKを突き刺し、先制に成功した神戸だったが、その後は徐々に間延びし、セカンドボールを拾われて押し込まれる時間帯が続いた。

 ボランチでフル出場した山口蛍は、「やられてもおかしくないシーンがいくつかあった。そこを踏ん張り切れたのは良かった」と語る。

 粘り強い守備で湘南の攻撃を凌ぐと80分、武藤嘉紀が前線からのプレスでボールを奪ってカウンター。スローインで大迫勇也へと繋ぎ、最後は前線に上がった山口蛍が右足で流し込んで、貴重な追加点を奪った。
 
 苦しい時間帯にチームを救う2点目を決めた山口は、「こぼれてきたところが良かった。浮かさずに冷静に流し込めたと思う。(武藤が)スローインを投げる前から、前の状況は把握していた。チャンスになるだろうと思って前線に上がった」と冷静にゴールシーンを振り返った。

 堅い守備からの速攻で掴んだ勝利。神戸で5シーズン目を迎えている経験豊富な32歳は、「ポゼッションをしていた時期もあったけど、一体感を持って熱い試合ができているのは、今のやり方だと思う。

 見ている人は、きれいにボールを繋いで、ゲームを支配してっていうほうが好きかもしれないけど、僕たちは勝ちにもこだわらなければいけない。やっぱり勝つサッカーを追求していきたいと思っている。戦い方は間違っていない」と胸を張る。

 今季10節を終えて、7勝1分2敗で首位をキープした神戸。5月には3位・名古屋グランパスや2位・サンフレッチェ広島との上位対決を控えるが、山口は「まだ半分も終わっていない。次からの連戦を含めて勝ち切れるかが重要」と気を引き締めた。

取材・文●中川翼(サッカーダイジェストWeb編集部)

【動画】湘南戦で貴重な追加点!神戸MF山口蛍の右足ショット

【PHOTO】スタジアムを華やかに彩るヴィッセルセレイアを特集!
 

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