【採点寸評|神戸】ハイプレス主体の理想的な形。2-0までは狙い通りだったが…[J1第9節 神戸2-3横浜]

2023年04月23日 白井邦彦

横浜に試合巧者ぶりを見せつけられた

【警告】神戸=齊藤(31分)、山口(66分) 横浜=なし
【退場】なし

 4月22日にJ1リーグ第9節が開催。ノエビアスタジアム神戸では、ヴィッセル神戸対横浜F・マリノスが行なわれ、3-2で横浜が逆転勝利を収めた。
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 立ち上がりから攻勢を強めたのは神戸。19分に汰木康也のゴールで先手を取ると、28分に大迫勇也がヘディングで決めて2点をリードする。

 しかし、横浜も反撃。33分にアンデルソン・ロペスが反撃弾を挙げると、前半終了間際の45+2分には、渡辺皓太が強烈なシュートをゴール左隅に突き刺し、同点に追いついた。

 そして82分、ヤン・マテウスのクロスにA・ロペスが頭で合わせて値千金の決勝弾。アウェーチームが激闘を制し、3試合無敗とした。神戸は5戦ぶりの黒星となった。
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▼神戸のチーム採点「6」
 前半2-0までは神戸の狙い通りの展開だった。前線の大迫と井出遥也が守備にスイッチを入れ、山口蛍や齊藤未月がボールを回収して両サイドへ展開。汰木や武藤嘉紀が仕掛けてチャンスを広げる。ハイプレス主体の理想的な形を作ることができた。

 だが、横浜が臆することなくボールを繋ぎ続けると、徐々に神戸の守備ブロックが後退。深さを出すスルーパスと効果的なマイナスパスに苦しめられ、前半で同点に追いつかれた。

 後半の序盤には武藤の回収から大迫が決めて再びリードに成功したかと思われたが、VARの介入で「得点なし」に。その後は横浜に主導権を握られる時間帯が長くなった。

 佐々木大樹、ジェアン・パトリッキを投入して反撃に出るも、明暗を分ける3点目は横浜の手に。結果論だが、横浜に試合巧者ぶりを見せつけられた試合だった。

取材・文●白井邦彦(フリーライター)

※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

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