"キング"が新たな一歩を踏み出した。

　ポルトガル２部のオリベイレンセは現地時間４月22日、29節でアカデミコ・デ・ヴィゼウと敵地で対戦。４－１で勝利した。

　この試合で、今年２月に加入した三浦知良が待望の新天地デビューを飾った。終了間際の90分に途中出場。プレータイムは限られたものだったが、背番号11は軽快な動きを見せた。
【動画】カズ、待望のポルトガルデビューを飾る！
　現地メディア『Sapo Desporto』は「世界最年長選手がオリベイレンセでデビューを果たした」と題し、56歳の偉業を報じた。

「ポルトガルサッカー界に歴史が刻まれた。世界最高齢の選手が公式デビューを果たしたのだ。日本人は56歳と１か月24日でプレー。国内で出場した選手の最年長となった」
 

　カズの加入は当初、少なからず懐疑的な目で見られていたのかもしれない。だが、それを実力で払拭してみせた。

「彼が雇用された時、オリベイレンセのマーケティング戦略ではないか、といろいろ言われたが、実際は、ずっと若いファビオ・ペレイラ監督（44歳）の構想にフィットする存在であることを示した」

　また『MAISFUTEBOL』は「日本人ストライカーは試合終盤に登場し、オリベイレンセのファンから拍手喝采を受けた」と伝え、「ポルトガルのプロリーグでプレーする最年長選手となり、歴史を刻むには十分だった。この記録は、他のどの選手も破ることは難しいだろう」と称えた。

　横浜FCからのレンタル期間は今夏まで。残りのシーズンで、次は初ゴールを期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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