三笘薫が所属するブライトンは、今週末のFAカップ準決勝でマンチェスター・ユナイテッドと対戦する。クラブ史上初の決勝進出となれば大きな快挙だ。

　周知のとおり、ブライトンはプレミアリーグでも７位につけ、チャンピオンズリーグなど欧州カップ戦出場権を競っている。シーズン序盤にグレアム・ポッター前監督を引き抜かれたことを考えれば、彼らが素晴らしいシーズンを送っていることは間違いない。

　英公共放送『BBC』のジョニー・カンター記者は、「過去にブライトンには偉大な選手や監督がいた。偉大なチームがあった。だが、多くのファンは今のグループが特別な何かに迫っていると信じている」と話した。

「1980年代のチームも多くを成し遂げた。だが、このグループにはそれ以上のポテンシャルがある。初の欧州進出が現実的なのは疑いない」
 

　プレミアリーグで得点王に輝いた経験もある元イングランド代表FWのクリス・サットンも、「若くて意欲的な選手にイングランドに来る機会があったとして、今のプレミアリーグでブライトンより魅力的なクラブは多くないだろう」と、ロベルト・デ・ゼルビ監督のチームを称賛している。

　そのうえで、サットンは「ブライトンはデ・ゼルビをとどめておけないだろう」と述べた。

「それが彼らにとって最大の問題だと思う。どうやって彼の代わりになるというんだ？」

　高く評価される指揮官や、三笘をはじめとする若きタレントたちの去就が夏に騒がれることは確実だろう。だが、本人たちはまず、目の前の貴重なチャンスに集中しているはずだ。名門ユナイテッドを相手に、ブライトンは伝統あるFAカップの決勝への切符を手にすることができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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