歯に衣着せぬ物言いで知られるバイエルン・ミュンヘンのレジェンド、ローター・マテウス氏が、ハリー・ケイン（トッテナム）を「必要ない」と断言した。

　今年７月に30歳となるイングランド代表の主将は、11歳からトッテナム一筋を貫き、クラブ歴代最多得点をマークするなど、数々の記録を打ち立ててきた。しかし、チームタイトルとはいまだ無縁だ。契約は来年６月までとなっていることもあり、今夏の動きが注視され、バイエルンを含め複数のビッグクラブが新天地候補として挙がっている。

　だが、マテウス氏は古巣にベテランは不要とバッサリ。母国ドイツ『Sky Sport』でのコラムで「新しいストライカーが入るかどうか気になるところだ」と切り出すと、24歳のヴィクター・オシメーン（ナポリ）とランダル・コロ・ミュアニ（フランクフルト）、そしてケインと同じ1993年生まれのニクラス・フュルクルク（ブレーメン）をプッシュした。
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「オシメーンはナポリでセンセーショナルなプレーをしているので、みんな話題にしている。ミュンヘンで同じ活躍ができるかは分からないが、私はフィットすると強く思う。コロ・ミュアニは、バイエルンのストライカーが通常持つスペースより、もう少し広いものが必要かもしれないが、ペナルティエリア内でも強さを発揮するので、通用する可能性がある。

　ケインは、歳をとりすぎているし、値段も高すぎる。費用対効果を考えれば、フュルクルクの名を挙げられる。彼はおそらく2000万（約28億円）～2500万ユーロ（約35億円）で手に入れられ、ミュンヘンで25ゴール奪うこともできるだろう。彼はブレーメンですでに20回近く得点している」

　バイエルンは昨夏、絶対エースだったロベルト・レバンドフスキ（現バルセロナ）の穴を埋めるべく、サディオ・マネを迎えたが、補強の目玉はリバプール時代ほどの輝きは見せられず。しかも問題はプレー面に留まらず、先日には同僚のレオイ・ザネと口論になり、傷を負わせた結果、出場停止処分と高額な罰金まで科された。

　早くもマネの退団が取り沙汰されるなか、２年続けて大物ストライカー獲りはあるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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