「30年の歴史で最悪の瞬間」歴史的大敗で4連敗…鹿島の窮状にブラジルメディアも驚き「神戸戦の最後は練習のようだった」

2023年04月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

「フラストレーションは非常に大きい」

神戸に歴史的大敗を喫し、項垂れる鹿島イレブン。写真:梅月智史

 鹿島アントラーズは4月15日に行なわれたJ1第8節で、ヴィッセル神戸と対戦。1-5の大敗を喫し、4連敗となった。

 リーグ最多タイトルを誇る名門の不調に海外も注目している。ブラジルの大手メディア『globo』は4月17日、「ジーコの目の前で、鹿島は 28 年ぶりのホーム大敗を喫した」と見出しを打った記事を掲載した。

 同メディアは、この試合をクラブのレジェンドで現在はアドバイザーを務めるジーコ氏が観戦していたこと、ホームでの5失点は1995年シーズン以来だったことを伝えたうえで、「鹿島は30年の歴史の中で最悪の瞬間のひとつを経験している」と綴っている。

「J1リーグ4連敗。昨年8月からホームで勝利なし。クラブの歴史の中で最大の無冠期間 (4年)。 日本最高の王者だった鹿島は、30年の歴史の中で最悪の瞬間のひとつを経験している」
 
 記事は「チャンピオンになることを夢見てシーズンに臨んだチームにとって、フラストレーションは非常に大きい。アシスタントコーチを務めていたスイスのレネ・ヴァイラー監督が辞任した後、2022年8月に就任した岩政大樹監督の仕事ぶりは芳しくなく、アントラーズはこの間、説得力のあるサッカーをしていなかった」と酷評した。

 また、神戸戦については「岩政監督の動きは、結果を求めることよりも叩かれないことを考えているようだった。そして、彼はそれさえ理解していなかった。神戸は弱体化した相手をうまく利用して、最後の数分間に佐々木大樹と武藤嘉紀で2ゴールを決めた。トレーニングのようにさえ感じた」とこき下ろしている。

 自国の英雄ジーコのイズムが根付く常勝軍団に現状に、ブラジルのメディアも驚いているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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