「キャリアで見たことがない」AT被弾で敗戦のトッテナム…2失点関与のDFに自軍サポからブーイング!主将ロリスが苦言「とにかく悲しい」

2023年04月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

「彼にもチーム全体にとっても厳しい時期」

途中出場で途中交代…ベンチで項垂れるサンチェス。(C)Getty Images

 試合中にホームのサポーターがブーイングを浴びせたことに、キャプテンが苦言を呈した。

 4月15日のプレミアリーグ第31節、トッテナムはホームでボーンマスに2―3と敗れた。ソン・フンミンのゴールで先制しながら逆転を許し、終盤に一度は同点に追いつくも、アディショナルタイムの失点に屈している。

 試合後、主将ユーゴ・ロリスは、途中出場で途中交代となったダビンソン・サンチェスに対する本拠地ファンのブーイングを嘆いた。英衛星放送『Sky Sports』などが報じている。

前半途中に負傷したクレマン・ラングレに代わって登場したサンチェスは、ボーンマスの最初の2ゴールに絡むかたちとなった。サンチェスはトッテナムのサポーターからブーイングされ、クリスティアン・ステッリーニ監督は逆転を許した7分後に同選手をベンチに下げている。

 勝ち越しを許してからボールに触れた際や交代時にブーイングを浴びたサンチェスについて、ロリスは『beIN Sports』で「もっと前に始まっていた」と話した。

「ピッチに出てきたときだ。これまでのキャリアでこんなの見たことがない。本当に彼を気の毒に思う。チームメイトであり、友人。とても長いことクラブのために戦ってきた。とにかく悲しい。クラブにとって、ファン、選手にとって、悲しいことだ。サッカーで見たくないことだよ」

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 ステッリーニ監督は「全員にとって厳しい時期だと理解している。分析しなければいけない」と述べている。

「私は自分が下した決断の責任を負う。前半は1点リードしていて、別のFWを使うには早すぎると考えた。逆転されてダビンソンを交代させなければと考えた。戦術的な決断でしかない。彼を支える必要がある。彼にもチーム全体にとっても厳しい時期だからだ」

 元トッテナムのマイケル・ドーソンは、「1点目は彼のせいじゃない。2点目はこぼれ球が(得点したドミニク・)ソランキに渡ってしまった」と、ブーイングへの不快感を表した。

「自分のチームのファンにブーイングされるのは嫌いだ。サンチェスに同情する。選手にとってひどいことだ。彼は自信を失っているようだ。傷ついているだろうし、そういうのは良くない」

 来季のチャンピオンズ・リーグ出場権を争うなか、手痛い黒星を喫した5位トッテナム。大事な終盤戦に向け、チームとサポーターは団結できるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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