【採点寸評|横浜】「勝点2を失った」ドロー。“決め切れていれば”の場面が散見[J1第8節 湘南1-1横浜]

2023年04月16日 金子 徹(サッカーダイジェスト編集部)

前半は湘南のハイプレスに苦しむ

【警告】湘南=タリク(32分)、畑(69分)、杉岡(90+1分) 横浜=渡辺(68分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】鈴木章斗(湘南)

 Jリーグは4月15日、J1第8節の湘南ベルマーレ対横浜F・マリノスを開催。1-1のドローで決着した。

 お互いにチャンスを作るも決めきれず、前半はスコアレスで折り返す。そのなかで先制したのは横浜だった。65分、相手のパスミスを見逃さなかった水沼宏太がボールを奪い、前方に縦パスを供給。これを受けたアンデルソン・ロペスが、右足の強烈なシュートをゴールに突き刺した。
【動画】アンデルソン・ロペス、右足一閃!
 湘南はアウェーチームに主導権を握られる展開のなか、81分、左サイドの杉岡大暉からのクロスに反応した鈴木章斗がゴールに流し込み、同点に。試合はこのまま痛み分けに終わった。
 
▼横浜のチーム採点「5.5」
 湘南のハイプレスに苦しんだ前半は、全体的に下がり気味になってしまった。特にボランチの喜田拓也と渡辺皓太へのマークが厳しかった序盤は、ビルドアップがスムーズにいかず、速いテンポのパス回しも影を潜めた。

 後半は、ハイプレスから敵陣内でボールを奪う回数が増え、優勢に試合を進めて先制点を奪った。しかし、81分に失点。結果的に敵地で勝点1を取ったとはいえ、37分にA・ロペス、40分にはエウベルなど、カウンターから相手ゴールを脅かすシーンを作ったし、水沼宏太のシュートがゴールポストに嫌われるなど、"決め切れていれば"というシーンもあっただけに、「勝点2を失った」(ケヴィン・マスカット監督)感覚のほうが強いだろう。

 また、ハイラインを敷くなか、90分を通じて、オフサイドを取りに行っても取れなかった場面が何度かあり、ディフェンス陣のラインコントロールも今後の課題だろう。

【PHOTO】熱戦に華を添えた横浜F・マリノスのチアリーダー「トリコロールマーメイズ」を特集!

次ページA・ロペスは攻撃の起点に

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事