「能力はある。プレミアでは+αが必要」チェルシー指揮官ランパード、“意欲不足”に嘆き!「そんな調子では勝てない」

2023年04月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

自身の役目は「早く不調の原因を究明して流れを変えること」

ランパード監督は必死に指示を送るも…。チェルシーは新体制3連敗となった。(C)Getty Images

 現地時間4月15日に開催されたプレミアリーグ第31節で、フランク・ランパードを再び監督に迎えた11位のチェルシーは、三笘薫を擁する7位のブライトンと本拠地スタンフォード・ブリッジで対戦。1-2で競り負け、公式戦6試合未勝利、新体制3連敗となった。

 先手を取ったのはチェルシーだった。開始13分、コナー・ギャラガーがペナルティエリア手前で思い切りよく右足を振り抜くと、ブロックに入ったルイス・ダンクに当たってゴールイン。深刻な得点不足に悩むなか、公式戦5試合ぶりにゴールが生まれた。

 しかし、その後は思うようにチャンスを作れず。終始相手にペースを握られる展開となり、42分にダニー・ウェルベックにヘッドで同点ゴールを許すと、69分に19歳のフリオ・エンシソに弾丸ミドルシュートで被弾。途中、ジョアン・フェリックスら豪華なベンチメンバーを次々に送り込むも、ほとんど奏功せず、手痛い逆転負けを喫した。

 スコア以上に力の差を感じさせられる結果となり、ランパード監督は意気消沈だ。クラブ公式サイトによれば、試合後に「今は敗戦よりもパフォーマンスについて話す必要がある。勝利はパフォーマンスによってのみもたらされる。相手に大部分で負けていたから非常に残念だ」と厳しい言葉を並べた。

「ブライトンはとても良いチームだ。リーグのどのチームに対してもあのようなパフォーマンスができるのだから、彼らを褒めなければならない。チェルシーはあと1ヤード足りなかったり、タックルが間に合わなかったり、デュエルで勝てなかったり。あってはならないシーンが多く見られた。そんな調子では試合に勝てない。能力だけでなく意欲も必要だ。

 チームにはそれが欠けているし、早く取り戻さなければならない。いま大切なのはシーズン終了後のリアクションであり、チームとして改善を図る点だ。3連敗について多く語られるだろうが、自分はチームのパフォーマンスについて考えている。それさえ良ければ勝利はやってくる。今日のパフォーマンスは勝利に値しなかった」
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 自身の役目は「早く不調の原因を究明して流れを変えること」だと言う。

「ブライトンのようなチームに対して、スタンフォード・ブリッジでチェルシーが必ず行なうべきパフォーマンスがある。それはスプリントやプレッシャーをかけてのボール奪取、ボールを保持したらアイデアを持ってプレーすることだ。今日はできていなかったし、能力も足りていなかった。できる限り改善するのが自分の仕事だが、今日のパフォーマンスを見る限り、やるべき点が多く残っているのは確かだ」

 44歳の指揮官は最後に改めて「このグループに能力があるのは分かる。だけどプレミアリーグではプラスアルファが必要だ。今日は明らかにそれが足りなかった」と口にした。

 ビッグネームがズラリと揃うも、戦術は見えず、あまりにまとまりに欠ける名門チェルシー。レジェンドOBの下、シーズン終盤で来季への希望を少しでも見出せるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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