「不当だ」CL黒星のナポリ指揮官は判定に怒り!ミランFWのコーナーフラッグ破壊にも苦言「スポーツマンシップに反する」

2023年04月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「アンギサ不在は残念だ」と嘆き

判定に不満を露わにしたスパレッティ監督。(C)Getty Images

 敵地での第1レグで0-1の黒星という結果は、決して悲嘆するものではない。だが、主力を複数欠くことが大きな痛手なのは確かだろう。ナポリのルチャーノ・スパレッティ監督は、主審のジャッジでそんな状況に陥ったことが不満なようだ。

 4月12日のチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第1レグで、ナポリは同じイタリアのミランに0-1と敗れた。前半終盤にイスマエル・ベナセルの先制点でビハインドを背負うと、後半にアンドレ・アンギサが2枚のイエローカードをもらって退場。数的不利で追いつくことのないまま初戦を落とした。

 ナポリは退場したアンギサに加え、終盤にイエローカードを出されたキム・ミンジェも累積警告で第2レグは出場停止。中盤と最終ラインの要となる2枚を失ったかたちとなる。

 スパレッティ監督は計6枚のカードを出され、アンギサが退場になった一方で、ミランに2枚のカード(試合後にさらに1枚で計3枚)しか出なかったことにフラストレーションを感じているようだ。

『Gazzetta dello Sport』紙によると、スパレッティ監督は「シーズンのこの段階ではどの選手が欠けても大きい。だが、我々にはその不在を埋められる選手がいる」と強調。そのうえで、「アンギサ不在は残念だ」と続けている。

「彼がいないのは不当なことだと思うからね。代えておくべきだったよ。こうなったのは残念に思う。交代させることを検討していたからだ」
 
 また、カードを出されたキム・ミンジェがあからさまで軽率だったとの指摘に、スパレッティ監督は人目を引く行為を語るなら、なぜレオンの旗のことを言わない?」と怒りを表した。ミランのラファエウ・レオンは前半、コーナーフラッグを蹴って壊したがイエローカードを出されていない。

「ピッチ周辺にあるものをすべて蹴っていいというのか? どうせ何もないから、そういうことをやっていいのだと、子どもたちに言えるのか? スポーツマンシップに反する行為だ」

 さらに、スパレッティ監督はピオトル・ジエリンスキに対するファウルでラデ・クルニッチにもカードを出すべきだったと主張。そのうえで「判定のことは話したくない」ともつけ加えている。

 いずれにしても、ナポリは1週間後の本拠地ディエゴ・アルマンド・マラドーナでの第2レグで逆転を目指すことになる。4月2日に行われたセリエAでの対戦では、0-4とミランに大敗し、ホームのサポーターから批判された。

 スパレッティ監督は第2レグの本拠地の雰囲気がどうなるかは「分からない」と話している。

「(前回の)ミラン戦でスタジアムがあんなだったのが、どれほど残念だったか。次もああなら、私はベンチを去って家に帰る。選手たちは周囲で起きていることに敏感なんだよ。(前回の)ミラン戦はバカげた雰囲気だった」

 鍵を握るのは、負傷でこの日の試合を欠場したエースのビクター・オシメーンのコンディションだろう。スパレッティ監督は「彼のようなFWがいれば、もっと可能性があったかもしれない」と述べた。

「第2レグで彼は100%起用可能になる」

 今季のセリエAで独走し、33年ぶりの優勝をほぼ確実としているナポリ。だがそのセリエAで22ポイント差をつけているミランを相手に、チャンピオンズリーグでは苦境に追いやられた。第2レグでの巻き返しはあるのか、18日の対戦から目が離せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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