【採点寸評|柏】誰かが剥がされても、すぐにサポート。90分を通じて「勝ちたい」という強い気持ちが感じられた[J1第7節 柏1-0鹿島]

2023年04月10日 鈴木潤

ボール奪取後は縦に速い攻撃を繰り出す

【警告】柏=仙頭(45分)、立田(56分)、土屋(82分) 鹿島=昌子(58分)
【退場】なし

 Jリーグは4月9日、J1第7節の柏レイソル対鹿島アントラーズを開催。1-0で柏が勝利を収めた。
【PHOTO】柏の出場13選手&監督の採点・寸評。エースの風格が漂う細谷。今季初出場の松本は出色の働き
 先制したのは柏。32分、相手DFのクリアボールを拾った戸嶋祥郎が前方にパス出す。ボールを受けたマテウス・サヴィオが、ペナルティエリア手前右からスルーパスを供給すると、これに抜け出した細谷真大が冷静に右足で決めた。

 ビハインドを負った鹿島は徐々に攻勢を強め、チャンスを創出。終了間際の90+3分に、左CKから植田直通が放ったヘディングシュートは枠を捉えられず。リードを守り切った柏がついに今シーズン、リーグ戦初勝利を飾った。一方で鹿島は3連敗となった。
 
▼柏のチーム採点「6.5」

 試合の入りは鹿島が先制攻撃を仕掛け、柏にとっては失点してもおかしくない危ない場面があった。ただ、そこを柏が切り抜けると、4-4-2のブロックを作って鹿島の攻撃を遮断し、ボール奪取後は縦に速い攻撃を繰り出していく。

 32分の細谷が決めた先制点の場面も、相手のクリアボールを拾った戸嶋が間髪入れずにM・サヴィオへ預けたショートカウンターが起点となった。

 後半は早いタイミングのメンバー交代で攻勢を強めた鹿島に対し、守勢の時間が長くなったが、選手同士の距離感が良いため、誰かが剥がされたとしても、すぐに次の選手がサポートに出ていけるポジションで堅い守備を見せる。

 90分を通じて選手一人ひとりから「勝ちたい」という強い気持ちが感じられたこの試合、最終的には前半の1点を守りきった柏が、待望の今季初勝利を挙げた。

取材・文●鈴木潤(フリージャーナリスト)

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