【採点寸評|名古屋】スコアレスの試合にも頼もしさ。相手を跳ね返す強さを誇示[J1第7節 名古屋0-0浦和]

2023年04月10日 今井雄一朗

浦和に対する準備は奏功

【警告】名古屋=なし 浦和=明本(18分)、伊藤(77分)【退場】なし

 Jリーグは4月9日、J1第7節の名古屋グランパス対浦和レッズを開催。試合は0-0で引き分けた。
【PHOTO】名古屋の出場13選手&監督の採点・寸評。マテウスは決定機を決めていれば…。永井は攻撃を回そうと工夫を凝らす
 立ち上がりから両チームともインテンシティの高いプレーを披露。前半にそれぞれゴールチャンスを生み出すが、決め切れずにスコアレスで折り返す。

 迎えた後半も、名古屋は永井謙佑やマテウス・カストロ、浦和は小泉佳穂が惜しいシーンを作るもモノにできない。終了間際にはキャスパー・ユンカーが絶好機を迎えたが、GK西川周作が立ちはだかる。

 結局、最後までスコアボードは動かず、0-0で勝点1を分け合う結果となった。
 
▼名古屋のチーム採点「5.5」

 選手の言葉を聞く限りでも、浦和に対する準備は奏功したことがうかがえ、実際にも4連勝中の相手にゴールを許さず決定機も作った。それが決まっていれば、という戦いではあるが、一方でチャンスの生み出し方に突発的なものが多かったのも確か。

 後ろに重たい場面もあり、前線との距離感が遠くなってしまうのはチームが抱える課題の一つで、「もっと押し込む時間帯も作りたかった」という稲垣祥の言葉はそのままこの日の打開すべき箇所だったと言える。

 ただし守備で相手を跳ね返す強さは上位対決でも誇示し、いまだリーグでは2失点で最小をキープ。「上に行くためには、こういうところで勝っていきたい」という中谷進之介の気持ちは、スコアレスの試合にも頼もしさを感じることはできた。

取材・文●今井雄一朗(フリーライター)

※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

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