古巣戦で不発の名古屋ユンカー。浦和の両CB、ショルツとホイブラーテンが対策を明かす「キャスパーとしてというよりも…」

2023年04月10日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

「一番重要なのは彼がどこにいるか」

浦和戦で不発に終わったユンカー。写真:滝川敏之

[J1第7節]名古屋0-0浦和/4月9日/豊田スタジアム

 浦和レッズはJ1第7節で名古屋グランパスと敵地で対戦。互いにゴールを割らせず、0-0のドロー決着となった。

 この一戦で注目の一つとなったのが、浦和から名古屋に期限付き移籍中のFWキャスパー・ユンカーだった。

"古巣"のファン・サポーターから大ブーイングを浴びるなかで戦った29歳のデンマーク人ストライカーは、パスでチャンスを作る場面はあったが、84分の決定機では右足で放ったシュートを相手GK西川周作に阻まれるなど、得点は奪えず。

 ユンカーと対決した浦和のセンターバック陣は、どのように迎え撃ったのか。

 2021年から2シーズン、浦和で共闘したアレクサンダー・ショルツは、「彼はファンタスティックなストライカーなので、試合を通して集中していた」と振り返り、個人的な感情は排していたと明かした。

「キャスパーとして、というよりも、優れた(利き足の)左足でゴールを決める"いちストライカー"として今日はプレーしていた」
 
 また、マリウス・ホイブラーテンは、ユンカーと浦和では"入れ替わり"だが、20年に母国ノルウェーのボデ/グリムトで同僚だった間柄。来日前には、Jリーグを「すごく良いリーグ」とアドバイスされていたという。

 そんな28歳のノルウェー人DFは、元チームメイトをこう分析する。

「もちろんベリーグッドストライカーだと思う。ゲームに絡んでいないような状況でも、急に存在感を出したりする。かなりスマートな選手。ボックスで必ず仕事をするような、1回のチャンスで試合を決めるような選手」

 そして「一番重要なのは彼がどこにいるか。ポジショニングに気をつけていた」と振り返る。何度か迎えたマッチアップでは完封。「90分の中で(ユンカーは)1回しかビッグチャンスが無かった。我々ディフェンダーは良い仕事をしたと思う」と手応えを口にした。

 不発に終わったユンカーは契約上、浦和のホームゲームには出場できない。名古屋への期限付き移籍期間は、23年末までになっている。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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