古巣神戸を相手に奮闘した横浜FC井上潮音、元同僚イニエスタから受けた刺激「いろんなことを学んだけど、やっぱり…」

2023年03月27日 中川翼(サッカーダイジェストWeb編集部)

「大丈夫だろうと思っていても、パスを通してくる」

ボランチで先発出場を果たした井上。写真:梅月智史

 [ルヴァン杯・第2節] 横浜FC 0-1 神戸/3月26日/ニッパツ三ツ沢球技場

 3月26日、ルヴァンカップのグループステージ第2節で横浜FCはヴィッセル神戸と対戦し、0-1で敗れた。

 この試合に昨季まで神戸でプレーしていた横浜FCの井上潮音は先発。「単純に負けたくないという気持ちはありましたし、相手の選手の特長は知っていたので、味方選手にアドバイスを伝えました」と古巣との一戦に臨んだ。

 ボランチの井上は、前半から頻繁にボールに絡んでゲームメイク。時には前線に上がり、攻撃の起点になるなど躍動した。

 しかし後半、大迫勇也やアンドレス・イニエスタを投入し、攻撃の厚みを増す神戸の勢いに押され、チームは85分に失点。「前半は自分たちが主導権を握ってプレーできたと思いますけど、後半に入って相手が選手を変えてきて、こっちのペースが落ちた。チャンスもあったが、そこを決め切るクオリティの差で勝負あったかなと思います」と振り返った。
 
 イニエスタに絶妙な縦パスを通されて許した失点の場面については、「大丈夫だろうと思っていても(イニエスタは)パスを通してくる」と悔しさを滲ませた。

 そんなイニエスタとは昨季、神戸でともにプレー。世界トップレベルのプレーメーカーから多くの刺激を受けた井上は「いろんなことを学びましたけど、やっぱり決定的な仕事をすること。今日もあの短時間で、2本ぐらい決定的なパスを出していた。ああいうプレーをできるのが良い選手。自分もそうなっていかなければいけない」と目標を口にする。

 試合前、神戸を相手に「変わった姿を見せたい」と意気込んで臨んだが、その出来は「まだまだ」と話す井上。「チームを勝たせられる選手になりたい。勝たないと何の意味もないので、結果にこだわってやっていきたい」と今後の活躍を誓った。

取材・文●中川翼(サッカーダイジェストWeb編集部)

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