「選手が自分勝手、心がこもっていない」逃げ切り失敗でコンテが激怒!トッテナムの体質を批判「20年このオーナーでやってきて、何も勝てていない」

2023年03月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「このスピリット、この姿勢、このコミットメントで何を争うというんだ?」

サウサンプトン戦後に怒りをぶちまけたコンテ監督。(C)Getty Images

 2点リードから残り15分で追いつかれるまさかの展開に、イタリアの闘将が激怒した。

 3月18日に行われたプレミアリーグ第28節、トッテナムは敵地でサウサンプトンと3-3で引き分けた。74分までに3-1と2点をリードしながら、1点を返されて迎えたアディショナルタイムにPKを献上。これを決められて追いつかれ、2ポイントを逃したかたちだ。

 英公共放送『BBC』によると、アントニオ・コンテ監督は試合後、「トッテナムの歴史はこれだ。20年、このオーナーでやってきて、何も勝てていない。なぜか。責任はクラブだけ、あるいはここにいた監督たち全員だけのものか?」と、怒りを露にし、トッテナムの体質を批判した。

「今まで私は状況を隠そうとしてきたが、もうやめる。今日見たことを二度と見たくないからだ。これは受け入れられないことであり、ファンにとっても受け入れられないことだ。クラブ、監督、スタッフだけじゃない。この状況に関わる選手たちもだ。トッテナムが変わりたいと望むなら、この状況を変えるタイミングだからだ」
 
 トッテナムはダニエル・レビィをトップとする現体制になってから、2008年のリーグカップしかタイトルを獲得していない。そしてこの間、11人の監督に指揮を委ねてきた。今季もすでに2つの国内カップ戦とチャンピオンズ・リーグで敗退。リーグ戦は首位に17ポイント差をつけられている。

 コンテ監督は「彼らがこのまま続けたいのなら、監督を代えることができる。多くの監督をね。だが、状況を変えることはできない。信じてほしい」と辛らつだ。

「以前に何かを変えられたことがあるかもしれない。だが、ここは長いことこれに慣れてきてしまった。クラブにはマーケットの責任がある。ここにいたすべての監督にも責任がある。だが選手は? 競争的になって戦うことを望むなら、その点を改善しなければいけない。経験からそう言える。そしてこの点で今は本当に、本当に悪い。自分のためにプレーする11人しか見えない」

 指揮官は「ここは重要な何かのためにプレーしていない。プレッシャーやストレスがかかる中でプレーすることを望まない」と、批判を続けている。

「残り10試合で、我々が争えると考える人たちがいる。このスピリット、この姿勢、このコミットメントで何を争うというんだ。7位や8位、10位か? 私は自分勝手な選手たち、お互いを助けることを望まず、心を込めない選手たちを目にしているんだ」

「私はこの立場に慣れていない。本当に怒っている。全員がそれぞれ責任を負わねばならない」

 契約満了を迎えることもあり、以前から今季終了後の去就が騒がれてきたコンテ。今回の発言で議論に拍車がかかるのは間違いないだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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