【採点寸評|鹿島】逆境でも果敢にアタック。チーム一丸となって“イズム”を見せつける[J1第4節 鹿島0-0福岡]

2023年03月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

衰えることのない勝利への希求

【警告】鹿島=佐野(14、53分) 福岡=金森(41分)、グローリ(55分)、永石(65分)、ルキアン(80分)
【退場】鹿島=佐野(53分)

 3月12日にJ1リーグ第4節が各地で開催。県立カシマサッカースタジアムでは鹿島アントラーズ対アビスパ福岡が行なわれ、0-0で引き分けた。
【PHOTO】鹿島の出場16選手&監督の採点・寸評。実戦復帰の昌子は"声"でチームをけん引。前線で力を振り絞った優磨
 序盤から随所にインテンシティの高いバトルが繰り広げられ、見応えある展開に。前半はお互いにチャンスを作るものの決め切れず、スコアレスで折り返す。

 迎えた後半、53分に鹿島は佐野海舟がこの日、2枚目のイエローカードで退場となり、ひとり少ない状況に。ただ、数的不利にもかかわらず、果敢に相手ゴールに迫り、好機を演出。対する福岡は粘り強く守りながら、得点を許さない。

 結局、両者とも最後までスコアボードを動かせず。勝点1を分け合う結果となった。
 
▼鹿島のチーム採点「6」
 目下、売り出し中の若手ボランチ佐野が退場するなか、スコアレスドローで終えられたのは鹿島サイドからすれば"よし"と受け止めるべきかもしれない。

 ただ、10人になって、アディショナルタイムを含め、40分あまり。自陣に引きこもり、カウンター狙いに終始するような戦い方ではなかった。それは紛れもなく「自分たちから勝ちにいく姿勢」だった。

 アルトゥール・カイキや土居聖真、松村優太、垣田裕暉といった交代メンバーがギアを上げ、次々とゴールに迫った。後半のシュート数は鹿島が6本で、福岡のそれは1本。試合の様子が明らかに浮かび上がってくるだろう。

「勝点3を目ざしていたので、結果には満足していないが、(ひとり少ないなかで)選手たちがよく頑張ってくれた」(岩政大樹監督)

 逆境に立たされてもなお、衰えることのない勝利への希求。チーム一丸となって戦う鹿島イズムを見せつけた試合でもあった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

【PHOTO】ホーム鹿島の地に、軽やかなリズムのロールと声援を響かせた鹿島アントラーズサポーター!

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