「サッカーの文化がなかったが…」70歳となったジーコ、“最高の思い出”に挙げた日本について言及!「今では世界中からリスペクト」

2023年03月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ブラジル、イタリア、そして日本には友人たちがいる」

3月3日に70歳となったジーコ。(C)Getty Images

 3月3日、元日本代表監督のジーコ氏が70歳の誕生日を迎えた。

 まだプロリーグすらなかった時代に来日し、日本サッカーの成長を見守ってきたレジェンドは、イタリア紙『Gazzetta dello Sport』のインタビューで過去に感謝する中で、日本にも言及している。

 選手としてフラメンゴ、ウディネーゼ、そして鹿島アントラーズでプレーしたジーコ氏は、それぞれの国でいまだ愛されている。ジーコ氏は長年連れ添った妻に感謝し、「自分は幸せな男だ」と述べたうえで、これまで暮らした国にも触れた。

「自分がプレーした3つの国、ブラジル、イタリア、そして日本には友人たちがいる。私に愛情を示し続けてくれることへの感謝を決してやめないよ」

 これまでの最も素晴らしい思い出を問われると、ジーコ氏は「まずはフラメンゴとのつながりだ。かつてはリオでしか知られていなかったが、次第にブラジル国外でも有名になった。それから代表での思い出。ウディネでの忘れられない2年間だ」と続けている。

「そして最後に、日本での経験だ。私が知ったときはサッカーの文化がなかったが、今では世界中からリスペクトされている」
 
"白いペレ"とも呼ばれたジーコ氏は、「そう言われるのは好きじゃなかった。ペレは唯一無二であり、私にとってもレジェンドで、誰であっても彼との比較は正しくなかったからだ」と話した。

「ペレは選手ではなかった。ペレは王であり、サッカーであり、ブラジルだった。彼の死は私と国全体にとって非常につらかった。(イタリアで一緒にプレーしたディエゴ・マラドーナ以上か問われて)ペレは誰よりも上だよ。クライフよりも、ガリンシャよりも、マラドーナよりもね」

 一方で、現在の世界ナンバーワンについては、リオネル・メッシの名前を挙げている。

「何年も前から最も完成されており、アルゼンチンは優勝候補ではなかったが、ワールドカップ優勝はふさわしかった」

 そのカタール・ワールドカップでベスト8敗退に終わったブラジルは、次期監督の人選が注目されている。候補としてレアル・マドリーを率いるカルロ・アンチェロッティ監督の名前も挙がっており、ジーコ氏は「そうなるといいね!」と賛同している。

「アンチェロッティなら理想的だろう。対戦相手からもリスペクトされているし、サッカーを知っていて、戦術システムより選手が大事だと分かっている。彼の下ではみんな良いプレーをするし、実際にマドリーではすぐに未来のカンピオーネ、ヴィニシウス・ジュニオールとロドリゴを成長させた」

 インタビューの最後に誕生日プレゼントの希望を問われると、「健康」と答えたジーコ氏。これからも、世界、そして日本のサッカー界を元気に見守ってもらいたい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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