「ちっちゃいチンキー」古橋亨梧がダービーで再び人種差別被害と現地報道。宿敵レンジャーズ系メディアも怒り!「永久追放しろ」「愚か者、信じられない」

2023年03月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「社会の醜い側面を反映している」

リーグカップ決勝で躍動した古橋に差別的な野次が飛んでいたようだ。(C)Getty Images

 良識ある指摘があったのは、不幸中の幸いなのかもしれない。

 3月2日、セルティックの古橋亨梧が再び人種差別の被害に遭ったとの報道が浮上した。試合を取材した記者が指摘し、一部では非難の声も上がっている。

 報じたのは、『The Herald』のGraeme McGarry記者だ。記事によると、2月26日に行われたリーグカップ決勝で、レンジャーズのホスピタリティ席から「ちっちゃいチンキー(東洋人を卑下する言葉)」という野次が飛び、これに周囲が笑っていたという。

 レンジャーズのサポーターにとって、古橋はライバルチームでゴールを量産する"敵"だ。この日の決勝でも2ゴールをマークし、結果、レンジャーズはセルティックに1-2で敗れている。

 記者による怒りをにじませながらの記事を受け、レンジャーズ系のサイト『IBROX NEWS』も、加害者を「永久追放とすべきだ」と批判した。

「世界の反対側から来た選手が自分の嫌うチームと契約したからというだけで、公でそのようなことを叫ぶのが許されると考えるのは、社会の醜い側面を反映している。誰であっても、愚か者というだけでしかない」
 
 周知のように、レンジャーズのサポーターによる古橋への人種差別被害は、これが初めてではない。セルティック移籍当初、活躍し始めた古橋に、レンジャーズのサポーターが移動中に差別行為を働いた事件があった。

 IBROX NEWSは「彼は優れたストライカーで、セルティックでゴールを量産している。それが理由でサッカーに関して彼を嫌うのは構わない」と続けている。

「だが、心のうちや無知、まったくの愚かさ、自分が人種差別主義者であることを示すなど、信じられない。もう十分だ。これはいつになったらなくなるのだろうか?」

 根深い問題だけに、人種差別を撲滅するのは容易なことではない。だが、どんな人種に対しても、差別行為が許されるはずもないのは当然だ。

 レンジャーズのすべてのサポーターが、古橋を「正しく嫌う」ようになる日は訪れるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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