日本代表、親善試合後にPK戦は実施しない方針。反町技術委員長が明かす「放映の問題など色々ある。一切聞いていない」

2023年03月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「基本的にはないと思ってもらっていい」

PK戦の実施について語った反町技術委員長。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部)

 日本サッカー協会の反町康治技術委員長が3月2日、U-20アジアカップを戦うU-20日本代表に帯同している関係で、ウズベキスタンからオンラインで取材対応を実施。注目が集まっている"PK特訓"について語った。

 日本代表はカタール・ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦で、クロアチア相手に1-1でPK戦に突入すると、4人のうち3人が失敗。延長を含めた120分は五分五分の戦いを繰り広げるも、惜敗を喫した。

 それを受け、反町技術委員長は昨年12月、「『PK戦だから運に任せるね』で終わってしまうのではいけない」と主張。今後の取り組みとして、融通が利く非公式戦で、試合結果にかかわらずPK戦を行ない、経験値を高めていく構えを見せていた。

 議論を呼んだその発言から3か月。カタールW杯後最初の2試合(3月24日のウルグアイ戦、28日のコロンビア戦)が近付くなか、「3月シリーズでスコアに関係なくPK戦を行なうアイデアは出ているのか」と問われると、反町技術委員長は「基本的にはサムライブルーの活動に関しては、ないと思ってもらっていい」と明言した。
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「放映の時間帯の問題など色々あると思うので。そういう話は今の段階では一切聞いていないし、最終的には監督の判断もある。ただ、このアンダー世代はみっちりと練習している。地元のチームと45分×2の練習試合をしたが、その時は前半が終わった後に、45分で終わってしまう選手もいるので、まずPKをやってもらった。後半が終わった後にもPK戦をやってもらうということで、2回やらせてもらった。

 やっぱり自分たちの中で練習するのと相手チームとそうした感じで練習するのでは、感覚もキーパーのフィーリングも違う。我々にとって非常に良かった。それはアンダー世代なのでできるが、お客さんが入って興行としてやるなかでは、なかなか難しい部分もある。ただ何回も繰り返して言うが、ワールドカップなど、カップを争って戦う日本代表の場合は、必ずトーナメント方式になるので、そこのところは避けて通れない。できる限りそういうチャンスがあればやっていきたい方針ではいる」

 3月シリーズでスコアにかかわらずPK戦を実施する考えはなく、今後もそのスタンスは変わらないようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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