「本当に別世界のようだ」宿敵との決勝で古橋亨梧が見せた“紳士的振る舞い”を英国の元主審が絶賛!「PKを要求しない選手はダービーの歴史上初めてだろう」

2023年03月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「安堵のため息をついたに違いない」

決勝で2ゴールを挙げた古橋のスポーツマンシップが賞賛を浴びている。(C)Getty Images

 日本人アタッカーのスポーツマンシップを賞賛した。

 2月26日に行なわれたスコットランドのリーグカップ決勝で、日本人5選手がプレーするセルティックは、宿敵レンジャーズと対戦。古橋亨梧の2ゴールで伝統のオールドファームに2-1と勝利し、連覇を達成した。

 この大一番で反響を呼んだのが、その古橋の紳士的な振る舞いだ。21分に、縦パスに反応して裏に抜け出ると、飛び出してきた敵GKアラン・マグレガーと交錯し、ピッチに倒れる。笛は鳴らずに試合がそのまま流れると、起き上がった古橋はファウルをアピールするのではなく、両手で丸を作るジェスチャーをして、「GKはボールにいっていた」とPKではなかったことを自ら申告したのだ。

 現地紙『THE SCOTTISH Sun』が「ペナルティを与えないよう、主審に指示した信じられない瞬間」「レンジャーズとセルティックの熾烈なダービーではもちろん、サッカー界でも滅多に見られない」と伝えるなど話題となったこの行動を絶賛したのが、スコットランドの元レフリーであるスティーブ・コンロイ氏だ。セルティックの専門メディア『CELTS ARE HERE』によれば、『GROSVENOR SPORT』で次のように語っている。

「キョウゴがいるならVARが必要か?(VAR担当の)ジョン・ビートンは、セルティックのストライカーがマグレガーと衝突してすぐ飛び起きた時、安堵のため息をついたに違いない」

【動画】「サッカー界で滅多に見られない信じられない瞬間」と現地紙も驚愕!古橋が大一番で見せた紳士的振る舞い
 コンロイ氏は、レンジャーズが2週間前の試合で、相手が返そうとしたボールをかっさらってゴールしてしまい、監督の指示で守備を放棄して1点を与えたシーンを引き合いに出し、「今、キョウゴが同じように素晴らしいもの見せてくれた。それは本当に別世界のようだ」と賛辞を贈っている。

「オールドファームの歴史の中で、選手がペナルティを要求しないのは初めてだと思う。多分それは、キョウゴが異なる文化から来ており、この一戦に根付いていないからだろう」

 ともにグラスゴーに本拠地を置くスコットランドの2強が、ライバル心をバチバチに燃やして激突する伝統のダービー。しかも舞台はカップ戦のファイナルだ。そこで古橋が見せたスポーツマンシップは、2ゴール以上に驚きを与えたのかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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