走行距離は驚異の14キロ超え!向上心の強いマリノス西村拓真は「もっと走りの精度を上げたい」

2023年02月25日 金子 徹(サッカーダイジェスト編集部)

「走ったというより、守備の時間も多くて走らされた感情のほうが強い」

縦横無尽にピッチを駆け回り、チームの勝利に貢献した西村。写真:滝川敏之

[J1第2節]横浜2-0浦和/2月25日/日産スタジアム
 
 14.379キロメートル。浦和レッズ戦で横浜F・マリノスの西村拓真が記録した走行距離だ。
 
 ずば抜けた運動量は西村の特長であり、両チームを合わせてトップだったのは当然のことながら、最大の驚きは、それに次ぐ浦和の小泉佳穂(13.399キロメートル)より、約1キロメートルも長い距離を走ったことだ。
 
 昨季も20節・広島戦で14.12キロメートルを走り、J1全体で唯一14キロメートルを超える走行距離を叩き出したが、その数字を超えた。
 
 しかし西村に満足感は一切なく、「走ったというより、守備の時間も多くて走らされた感情のほうが強いので、ポジティブな走りにしていきたいですし、もっと走りの精度を上げないといけない」と課題を口にする。
 
 昨年の夏にインタビューした時、"成長"という言葉を何度も発していた。そんな向上心の強い西村だからこそ、驚異の数字をさらに上回る結果を残せるのだろう。
 
 ピッチを縦横無尽に駆け回る姿勢はチームにも好影響を与えており、マルコス・ジュニオールも、「西村選手はチームのためにすごく走って頑張ってくれる選手なので、彼が走るとチームも走らなければと引っ張られる」と称賛する。
 
 昨季はトップ下という新たなポジションで新境地を開拓した西村だが、今季は試合終盤でトップも務めている。
 
「(開幕戦から)まだ2回目ですけど、そこでの結果を求められていると思いますし、自分のできることをもっと増やして新しい自分を作っていきたい」
 
 トリコロールの背番号30は今季、どんな"新しい自分"を開拓するのか。今後の活躍に注目だ。
 
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
 
【採点寸評|横浜】西村はピッチを縦横無尽に走り2アシスト。渡辺は攻守に躍動[J1第2節 横浜2-0浦和]
 
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