２年前の欧州王者に緊急事態だ。

　上位から大きく引き離され、中位に甘んじるチェルシーは、今冬にイギリス史上最高額の１億700万ポンド（約171億2000万円）もの移籍金でエンソ・フェルナンデスを迎えるなど、人気銘柄を乱獲。歴史的な爆買いで打開を試みるも、浮上の兆しはいまだ見えず。

　プレミアリーグ直近10試合で９敗のうえ、ネイサン・ジョーンズを解任し、監督不在の最下位サウサンプトンにさえ敗れる惨状だ。

　ここ公式戦14試合でわずか２勝に留まるなか、元イングランド代表FWガブリエル・アグボンラホール氏は、英ラジオ局『talkSPORT』でグレアム・ポッター監督を糾弾した。

　０－１で苦杯を喫した18日のサウサンプトン戦後に指揮官が発した「今日に関しては、チャンピオンズリーグや怪我から復帰した選手たちのために、何人かを変えなければならなかった。そういう変更をした場合、準備万端のチーム相手には難しい」という言葉を疑問視し、こう言い放ったのだ。

「あの試合後のインタビューを受け、彼をクビにすべきだ。チャンピオンズリーグのために、何人かの選手を変えなければならなかった？ 落ち着いていて組織化されたチームに対し、何人か違う選手を入れなければならなかった？ 何を言っているんだ。監督もいないんだぞ！連勝できないバラバラなチーム相手に何を文句言っているんだ」
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　また、かつてトッテナムなどでプレーしたジェイミー・オハラ氏も、９月から指揮を執るポッター監督を酷評。「この男、グレアム・ポッターは、『それはそれだ』『我々はいくつかの変更を余儀なくされた』などと言って、わざと私を怒らせているのか？」と訴えた。

「これはチェルシーフットボールクラブだ。今日のようなメンバーを見た試しがあるか？ 非現実的なチームだ。もしこれがマンチェスター・ユナイテッドのオレ・グンナー・スールシャールだったら、このチームがいかに酷いかということで、今すぐ暴動が起きるだろうね。グレアム・ポッターは殺人罪から逃れている」

　ポッター政権の勝率は36％（９勝７分９敗）。このままでは屈辱のシーズン途中就任、途中解任は時間の問題だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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