【開幕スタメン予想|浦和】1トップはリンセンと興梠が争う構図。“最大の激戦区”には明本を推す

2023年02月14日 星野浩司

ボランチは岩尾と伊藤のコンビが盤石

浦和の開幕戦予想スタメン。(C)SOCCER DIGEST

 2023年シーズンのJ1リーグが、2月17日にいよいよ幕を開ける。本稿では、18日に敵地でFC東京と対戦する浦和レッズの予想スタメンをお届けする。
【布陣図】2023年シーズン J1全18クラブのポジション別最新序列
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[試合情報]J1リーグ第1節/FC東京対浦和/2月18日/14:00@味スタ

「リカルド(・ロドリゲス前)監督の良いところは残したい」。今季就任したポーランド出身の浦和のマチェイ・スコルジャ新監督は、昨季を踏襲した4-5-1布陣をベースにしながら「ハイプレスの回数を増やしたい」と変化を加えている。 

 前線の守備力が決して高くなかったFWキャスパー・ユンカーが構想外(名古屋へ期限付き移籍)となったのは、指揮官の意図の表われだろう。1トップは的確なプレスやシュート力が武器のブライアン・リンセンを筆頭に、J1歴代2位の163得点の興梠慎三が争う構図と見る。セカンドトップ的なトップ下の位置には、プレスからボールを奪い、得点につなげる能力に長けた小泉佳穂がファーストチョイスとなりそうだ。

 右MFは昨季チーム最多8得点のダヴィド・モーベルグ。左MFは関根貴大も候補となるが、昨季J1トップのドリブル成功率(データ会社・opta調べ)を記録した大久保智明が一番手と予想する。ボランチは攻守で中盤のかじを取る岩尾憲、インサイドハーフ的に少し高い位置で得点に絡む伊藤敦樹のコンビが盤石だ。

 CBは新副主将のアレクサンダー・ショルツを軸に、犬飼智也を相棒に据えた。新加入のマリウス・ホイブラーテン、海外移籍交渉で一度チームを離れながらも"残留"した岩波拓也は合流からまだ日が浅く、開幕戦ではサブと予想。ただ、主力級の選手が4人そろうのは、06年以来のJ1制覇へカギとなる堅守構築へ大きなプラスだ。
 
 最も予想がしづらいのはSBだ。右は新主将の日本代表DF酒井宏樹が文句なしのレギュラーだが、1月末の負傷から今月13日にチーム合流したばかり。馬渡和彰やポリバレントな明本考浩も候補だが、18日の開幕戦で驚異の突破力を誇るアダイウトンとのマッチアップを考えれば、多少無理してでも酒井を起用する可能性は十分にある。

 そして左SBは最大の激戦区と言える。京都から復帰の荻原拓也、昨季の主力でパリ五輪世代の大畑歩夢、そして明本。左利きトリオはいずれもハードワークが持ち味の主力候補だ。荻原、大畑は負傷明けでコンディションを上げている段階。誰がスタメンに入ってもおかしくないが、昨季の敵地・FC東京戦で左サイドで大きなインパクトを残した明本を推したい。

 最後はGK。20歳の鈴木彩艶が「今年は西川選手を超える」と本気で正守護神を狙うが、36歳・西川周作の壁は高い。昨季まで担った主将の"重圧"も減り、その技術や戦術眼はより進化すると見る。

 直近の練習試合は2戦連続で非公開。ベールに包まれている部分は多い。ショルツは「開幕戦は決勝戦のようなもの」と必勝宣言。FC東京戦はハイプレス、カウンターの応酬が繰り返される熱いバトルが予想される。

取材・文●星野浩司(スポーツ報知)

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