【開幕スタメン予想|新潟】両サイドは得点力&スピードのある太田と三戸。守護神の小島は最後の砦にして攻撃の起点に

2023年02月13日 野本桂子

ボランチはハンタータイプの高が軸

新潟の開幕戦予想スタメン。(C)SOCCER DIGEST

 2023年シーズンのJ1リーグが、2月17日にいよいよ幕を開ける。本稿では、18日にアウェーでセレッソ大阪と相まみえるアルビレックス新潟の予想スタメンをお届けする。
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[試合情報]J1リーグ第1節/C大阪対新潟/2月18日/14:00@ヨドコウ

 スタート時のフォーメーションは昨季と同じ[4-2-3-1]と予想。指揮官2季目となる松橋力蔵監督を筆頭に、コーチングスタッフはすべて残留。選手も9割が契約を更新しており、昨季までと同様、主導権を握るためにボールを保持するスタイルは継続している。

 そのなかでも昨季以上に意識を高めているのは「ゴールを奪い、ゴールを守る」というサッカーの本質だ。よりプレーの精度と強度が高まるJ1の中で、攻撃面では相手の隙を逃さず、速く正確に仕留め切ることが大事になる。

 攻撃の鍵を握る両サイドハーフには、得点力とスピードのある太田修介と三戸舜介を予想。2人とも一気にトップスピードに乗れる足の速さが特長だ。

 新加入の太田は、昨季町田で11得点。右サイドハーフの位置から常にゴール前へ抜け出すことを狙い続け、DFの背後を取って得点に絡むことができる。左サイドハーフの三戸は、昨季6得点。ドリブルで相手を撹乱してカットインし、ミドルレンジから打つシュートも強みだ。
 
 昨季共にチームトップタイの9得点を決めた谷口海斗と伊藤涼太郎は、味方と連動した崩しも魅力だが、両サイドを含めた4人は個人技でもゴールを狙える選手だ。

 攻守の切り替えで重要な役割を担うドイスボランチは、高い位置でボールを奪えるハンタータイプの高宇洋を軸に、バランスを取れる島田譲の組み合わせは安心感がある。ただ、よりいっそう攻撃的に臨むなら、アイデア豊富なパスが武器の秋山裕紀との組み合わせも面白そうだ。広い視野から繰り出す正確なスルーパスで、アタッカー陣の持ち味を活かす。

 最終ライン+GKは、いずれも足もとの技術に長けた選手。守備面では、C大阪のハイプレスへの対応が鍵になりそう。CBは冷静に駆け引きできる舞行龍ジェームズまたは千葉和彦と、スピードがあり広い範囲をカバーできるトーマス・デンの組み合わせを予想。両SBは、昨季と同じく左に堀米悠斗、右に藤原奏哉を置いたが、両サイドバックでプレーできる新井直人がそこに割って入るかにも注目だ。

 GKは、昨季J2フル出場でリーグ最小失点を果たした小島亨介。11人目のフィールドプレーヤーとしてビルドアップに関わり続け、相手の裏がチャンスになると見れば一発で得点につながるようなフィードも狙える。「ゴールを奪う」攻撃の起点であり、「ゴールを守る」砦として、重要な役割を担う。

取材・文●野本桂子(フリーライター)

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