伊メディア、1月移籍の好例として中田英寿を回想!「スクデットに値する補強」「リーグ戦の物語を変えた」

2023年02月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「人生を変えるような1月の大型移籍があった」

冬の移籍でペルージャからローマに加入した中田。(C) Getty Images

 欧州主要リーグの移籍市場は、1月31日で終了した。今回の市場でも最終日に様々な驚きの取引やニュースが生まれている。

 イタリアでは、ローマとの関係が破たんし、去就が注目されていたニコロ・ザニオーロの残留が決定。最終日にボーンマスのオファーを了承しながら、ボーンマスのほうが撤退したことで移籍に至らなかったことが騒がれた。

『Quotidiano』は2月1日、ザニオーロの移籍破談を伝える流れで、大きな影響を及ぼすことになった過去の1月移籍を振り返った。その中で、元日本代表の中田英寿がローマに移籍したときのことに触れている。

 1998年のフランス・ワールドカップ後、日本人初のセリエA選手としてペルージャに移籍した中田は、デビュー戦でユベントスを相手に2得点を挙げるなど活躍。一躍脚光を浴びると、1年目にMFながら二桁得点をマークして名を揚げた。

 そして1999-2000シーズン途中の冬のマーケットで、中田は名門ローマに移籍。フランチェスコ・トッティとのポジション争いや外国人枠の問題で思うように出場機会に恵まれなかったが、2年目の2000-01シーズンにはクラブ史上3度目のスクデット獲得(セリエA優勝)に貢献している。
 
 特にユベントスとの天王山は有名だ。ローマが2点を追うなか、トッティとの交代で途中出場した中田は、豪快なミドルシュートで1点を返す。さらに中田のミドルシュートからヴィンチェンツォ・モンテッラが押し込み、2-2のドローに持ち込んだローマは、そのままスクデットへと向かった。

 Quotidianoは「かつてセリエAに資金があり、ディスカウントのリーグではなかったころは、人生を変えるような1月の大型移籍があった。スクデットにも値し得る補強だ。ナカタのケースのように」と、当時を振り返っている。

「『ヒデ』が2発を引き出したことが、ユベントス対ローマ、そしてローマが優勝したリーグ戦の物語を変えたのだ」

 同メディアはそのほか、2011年1月にバイエルンからミランに移籍し、スクデット獲得に貢献した元オランダ代表のマルク・ファン・ボンメルや、同じタイミングでユベントスに移籍し、「BBC」の愛称で知られた鉄壁守備陣の一角を担ったアンドレア・バルザーリを回想した。

 ほかにも、1997-98シーズン途中にミランからユベントスに移籍し、3度のスクデットを経験したエドガー・ダービッツ、2004年1月にインテルに移籍し、のちに黄金期を経験したデヤン・スタンコビッチ、2009-10シーズン途中にバイエルンからローマに移籍したルカ・トーニを取り上げている。

 今マーケットでの移籍から、今後大きな変化を生む選手は出てくるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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