「選手が超ストレス抱えて…」城彰二と大久保嘉人が海外で経験した監督との対立!「『帰れ』で、みんな帰った」

2023年02月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「監督も意外に考えていない人が多い。感情が出ちゃう人が多い」

大久保氏がドイツでの“ボイコット”を振り返った。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

 元日本代表FWの大久保嘉人氏が、城彰二氏のYouTubeチャンネルに出演。海外で経験した選手と監督の対立を語り合った。

 城氏は2000年にスペインのバジャドリー、大久保氏は06年に同国のマジョルカで、共にグレゴリオ・マンサーノ監督の下でプレーした。城氏はそのスペイン人指揮官について、「ちょっと傲慢だった。論理的に話すから、結構上から言っていて」と振り返る。そのため、選手が反旗を翻したという。

「選手がもう、超ストレス抱えて、1回『マンサーノをやっつけようぜ』みたいな話になって。練習前にクラブハウスに集まって、みんな着替えて『ストを起こそう』と始まって。練習に出ていかなくなっちゃって」

 これに激怒したマンサーノ監督に対して、選手は「その言い方がおかしいんだ」と主張し、言い合いになった。そのため、マネージャーが仲裁に入り、選手一人ひとりに意見を言わせた。結局、ボスが頭を下げたという。
 
 すると、「みんなあれだけ熱かったのにさ、『うん、良いよ』みたいになって」と笑う城氏に対して、大久保氏も「単純ですもんね、あいつら」と笑う。「やっぱり、国民性というか。切り替えられる」と指摘する城氏に、大久保氏も同調した。

 また、マンサーノ監督とは揉めなかったという大久保氏は、09年に在籍したドイツのヴォルフスブルクで経験した"ボイコット"に言及。「鬼軍曹」の異名を取る当時のフェリックス・マガト監督は、試合翌日に行なったリカバリー時に選手の態度に激怒して、長い時間の走り込みを課した。

 これに対して、選手は強い不満を持ったものの、逆らうと下部組織で練習させられたり、放出させられたりする状況だったため、「みんなで言おう」となったという。意見を伝えても指揮官は全く納得せず、「『帰れ』って。で、みんな帰った」と明かす。そんな対立がありながらも、ヴォルフスブルクはそのシーズンにブンデスリーガで優勝を果たした。

 そうした議論による効果を、監督は狙っているのか?城氏は「狙っていないと思うよ」とキッパリ。「監督も意外に考えていない人が多い。感情が出ちゃう人が多い」「意外に矛盾が多い」と言う城氏に、大久保氏も大きくうなずいて同意した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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