英公共放送『BBC』は現地時間１月31日、イングランド２部ストークに所属するオーストラリア代表DF、ハリー・サウターのレスターへの移籍が合意に達したと報じた。報道によると、ストークには移籍金として1500万ポンド（約24億円）が支払われるという。

　24歳のサウターは198センチの長身CBで、スコットランドやイングランドの下部リーグで力を付けてきた。セットプレーの得点源としても高い能力を持ち、カタール・ワールドカップ（Ｗ杯）のアジア予選ではその体躯を活かして10試合で６ゴールを記録。しかし21年11月のアジア最終予選、サウジアラビア戦で前十字靭帯断裂の大怪我を負い、約１年ピッチから離れるという辛い日々を過ごした。
 

　Ｗ杯本大会への出場は絶望的とみられていたが、オーストラリアのグレアム・アーノルド監督はエントリーメンバーに選出。サウターは、その指揮官の期待に見事に応える。

　下馬評では最もグループリーグ突破が厳しいと予想され、実際に相手から攻め込まれる試合が多かったオーストラリアだが、そこに立ちはだかったのがサウターだった。空中戦、地上戦ともに圧倒的な存在感で何度もピンチを防ぎ、ベスト16進出に貢献した。カタール大会で最も評価を上げたCBのひとりといってもいいだろう。

　現在プレミアリーグで14位と残留争いに巻き込まれているレスターは、リーグでワースト２位の35失点と、守備面に大きな不安を抱えている。サウターは守備面を立て直し、プレミア残留という重要なミッションに貢献できるか。
 

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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