伝説がいつまで続くかは分からない。確かなのは、この伝説が語り継がれていくということだ。

　２月で56歳という年齢にもかかわらず、ポルトガルへと旅立った三浦知良。日本のレジェンドは、輝かしい経歴にあらたな１ページを加えようとしている。

　まだサッカーが人気スポーツとは言えなかった時代、若くしてブラジルに渡って厳しいプロの世界を経験し、帰国してから日本サッカー界に多大なる財産をもたらしたカズ。1994年には、当時世界最高峰だったセリエAのジェノアに移籍し、後輩たちが欧州に移籍していく先駆者となった。

　1999年にクロアチア、2005年にオーストラリアと、世界の様々なリーグを経験したカズは近年、その年齢にもかかわらず現役生活を続けていることで、毎年の契約時や出場・得点時に世界各国でニュースとなっている。
 

　それでも、55歳という年齢での欧州再挑戦は、さらなる驚きを誘っただろう。ポルトガル２部オリベイレンセとの契約が近づき、かつてプレーしたイタリアのメディアは、その生涯がいずれ映像で伝えられていくのではないかと報じた。

　イタリア『Fanpage』は、「彼の物語は本当に信じられないものであり、いずれミウラはドキュメンタリーかドラマの主役となるだろう」と伝えている。

「ミウラは新たな冒険への準備をしている。チームの全選手が年齢で言えば子どもと同じくらいになるかもしれないという、新たな記録をつくる準備を56歳で整えているのだ」

　オリベイレンセへの移籍は半年間の予定だ。決して長い時間ではないが、その中でレジェンドがどういった歴史をつくってくれるのか、楽しみにしたい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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