スコットランドサッカー界に新たな日本人選手が誕生した。１月28日、マザーウェルは北海道コンサドーレ札幌との契約が満了となっていた檀崎竜孔の加入を発表した。

　マザーウェルのスティーブン・ハメル監督は、獲得に向けて交渉していくなかで、檀崎のパーソナリティを気に入ったようだ。地元紙『THE NATIONAL』は指揮官が次のように話したと伝えている。

「チームにエネルギーとインテンシティをもたらしてくれるだろう。良い選手で、姿勢が素晴らしく、気質も良い。必ずチームにとってのプラスになるだろう」

　さらに、同監督は「気質が良いことは大きい」と続けた。

「競争的で楽しめる文化と環境を築こうとしているなら、正しい気質であることが大切になる。我々は本当に団結し、強くあり、競争的なグループになりたいと望んでいる。リクはそれを加えてくれるだろう」
 

　遠く離れた地との交渉は容易ではない。だが、それだけの価値があったという。ハメル監督は「書類手続きはたくさんで、時差がある中での電話とか、深夜や早朝の仕事も多い。私も彼や代理人とZoomやWhatsAppで連絡していた。長いプロセスだったよ」と述べている。

「だが、その甲斐もあって、リクは本当にここに来ることを望んでくれた。私にとって大きなことだったんだ。加えようとする選手がここにいることを本当に望んではいなかったら、難しくなるからね。だが、彼は丸一日かけて飛行機で来て、すぐに『監督が僕に望むことを何でもする』と言ってくれたんだ。彼の気質、いかにここを望んでいるかを示している」

　指揮官が「ファンが楽しんでくれる選手」と期待を寄せる檀崎は、セルティックで人気を博す日本人選手たちのようにインパクトを残せるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【画像】新天地マザーウェルのユニホームを着用して笑顔を見せる檀崎

【布陣図】2023年シーズン J１全18クラブのポジション別最新序列