高校ナンバーワンストライカーがついに世界へと飛び出す。

　ドイツ１部のボルシアMGへ加入するFW福田師王が１月25日、成田空港からドイツへ向けて出発した。搭乗前に取材に応じた福田は、「楽しみですし、早くあっちでプレーして点を決めたい」と目を輝かせた。

　福田は１年次から鹿児島の強豪・神村学園高でエースFWとして攻撃を牽引してきた。昨年末から年明けにかけて行なわれた最後の選手権では、４試合で３得点を挙げて得点王に輝く活躍も、チームはベスト４で敗退。目標にしていた全国制覇の夢は叶わなかった。

　ドイツへは選手権の銅メダルを持っていくという。それは、悔しい思いを忘れないためだ。
 

「最後の大会で悔しい思いをしました。（敗れた岡山学芸館との準決勝後のロッカールームで）有村先生（神村学園監督）が"磨けば金になる"と言っていたので、その気持ちを忘れずに（銅メダルを）持っていって、ドイツの地で磨いて金メダルにしていけたらなと思います」

　新天地では、６月まではクラブの寮で過ごし、その後は一人暮らしを始める。福田は「しっかりと家に飾って、毎日見て、俺はまだまだだったんだからもっとやるぞと、モチベーションに変えてやっていきたい」と語った。

　まずはボルシアMGのセカンドチームやU-19チームでプレーすることになるが、「目ざしているところは（ボルシアMGの）トップチームだったり、A代表に早く入って点を決めること。まだまだやることがたくさんあるので頑張っていきたい」と闘志を燃やした。

　ドイツに着いたら、「とにかくサッカーがしたいです」と笑顔を見せた18歳の挑戦から目が離せない。

取材・文●手塚集斗（サッカーダイジェストWeb編集部）

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