「そぎ落してほしいものもある」日本代表コーチ就任の名波浩、指導者ライセンス“講習会”の課題を指摘「監督が100知る必要はない」

2023年01月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

40歳で代表監督に就任した海外の例を挙げ…

取得に時間のかかる日本のライセンス制度に疑問を呈した名波氏。写真:徳原隆元

 日本代表コーチに就任した名波浩氏が、1月22日に配信された『やべっちスタジアム』に出演。日本の指導者ライセンス制度に疑問を呈した。

 代表コーチ就任前に収録されたコーナー企画『監督ミーティング』にゲストで登場した名波氏は、ライセンス取得に向けて行なわれる講習会の内容について、「インストラクターや心理学、医学などの専門家の先生が来てくれて教わる」と説明。「ただ…」と次のように続けた。

「そぎ落してほしいものもある。S級はJリーグの監督になるためのライセンス。そのほかの知識も確かに大事です。だけど、B級でもA級でもやっているし、それに伴い、またS級でさらに肉付けされたことを教わる。でもそれは、ドクターやフィジカルコーチがやるから。監督が100知る必要はないことが何個かあったりするんです」
 
 世界と比べて取得に時間のかかる日本の指導者ライセンス。B級の保有者がS級を取得して監督になるには、最速でも4年がかかるという。

 名波氏は、40歳でアルゼンチン代表指揮官に就任したリオネル・スカローニ監督の例を挙げ、「そういう流れには今の日本のライセンス制度だとならない」と見解。「もちろんタダであげましょう、ではないです」としたうえで、選手が引退してすぐに現場に戻れない制度の課題を指摘した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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