「落ち着きはファン・ダイクのよう」圧巻デビューのセルティック小林友希を地元紙が激賞!「すでにピッチ上のリーダーに見える」

2023年01月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

スタメン起用に「眉をひそめた者もいた」

セルティックで堂々のデビューを飾った小林。(C)Getty Images

 まだ1試合をこなしただけだ。だが、上々のデビュー戦だったことは間違いない。

 この冬にセルティックに加入した小林友希は1月18日、スコティッシュ・プレミアシップ第22節のセント・ミレン戦でデビューを果たした。CBとしてプレーした小林は、守備だけでなく、ポストを叩くシュートを放つなど、攻守両面でインパクトを残している。

 地元紙『Daily Record』は19日、小林のいきなりのスタメン起用に「眉をひそめた者もいた」としつつ、「すぐに監督が準備はできていると判断した理由が明らかになった」と報じた。

 同紙は「まったく場違いなところがなく、ポストを叩くシュートまで放ち、すぐにファンに印象を残した。ポゼッションにかかわらず、ずっとアンジェ・ポステコグルーの下でプレーしてきたかのようで、キャメロン・カーター=ヴィッカーズが再びフィットしたときに外すのが大変になるだろう」と続けている。

「特に世界の反対側から来た選手たちの中には、慣れるまでに時間を要する選手もいる。例えばキョウゴ・フルハシはすぐピッチで活躍したが、本当に快適にセレブレーションに入っていくまでにはしばらくかかった。一方、ヨウスケ・イデグチにはまったくそういうことが起きていない。だが、コバヤシに関してはまったくそういうことがない。真っ先に新たなファンの前でゴールを祝いに行った」

【動画】惜しくもデビュー弾ならず!先制ゴールを呼び込んだ小林友希のポスト直撃シュート
 さらに、Daily Recordは「まだ22歳と非常に若く、これから成長していく選手だが、パーソナリティーという点では、すでにピッチ上のリーダーのひとりに見える」と、小林に大きな賛辞を寄せた。

「コミュニケーションが日本から来た新戦力の問題となることもあったが、彼は違うようだ。カール・スタルフェルトやヴィッカーズとの連携を確立できれば、セルティックの守備は強力になるだろう」

 同紙は「ボールを扱えるCBに勝るものはないが、コバヤシはまさにそういう選手だ。チームトップの成功率94%とパスを外すことがほとんどなかった」と続けている。

「ただそれ以上に、彼はポステコグルーに新たな武器をもたらしている。左利きのCBのインパクトは見過ごされがちだが、ビルドアップにおいて大きな違いを生む。彼から中盤のレオ・ハタテへのボールは、攻撃を組み立てる上で中心的だった」

「カーター=ヴィッカーズが出るときに左CBを務めるスタルフェルトは、SBへのボールの方が多い。コバヤシは本能的に前にプレーし、しばしば熱いナイフでバターを切るかのようにセント・ミレンを切り裂いた。ボールを持ったときの落ち着きは、クリストファー・アーエやフィルジル・ファン・ダイクのよう。ドリブルからの相手ブロック突破も期待できる。CBとして冷静で確かなデビューだった」

 もちろん、挑戦は始まったばかりだ。Daily Recordは「完全に馴染むまで、浮き沈みがあるはずだ」としつつ、その才能に期待を寄せた。

「だが、もし彼がこのまま続けていくなら、Jリーグからの新たな逸材のようだ。実質的にまだこれからのキャリアであることを考えれば、最も貴重な逸材かもしれない」

 好発進した小林の飛躍を願うばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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