【横浜|ポジション別最新序列】岩田移籍の最終ラインはどうなる? 3トップはリーグ屈指の破壊力

2023年01月14日 藤井雅彦

昨夏に負傷の宮市は開幕直後に復帰の見通し

横浜のポジション別最新序列。(C)SOCCER DIGEST

 来るべき新シーズンに向けて、戦力補強やキャンプインなど、各クラブが着々と準備を進めている。いかなる陣容で新たな戦いに臨むか。本稿では、横浜F・マリノスのポジション別最新序列をお届けする。

――◆――◆――

【GK】
 昨季フルタイム出場の高丘陽平が軸になるのは間違いない。安定したビルドアップスキルに加えてシュートセービング能力も高めている。アクシデントさえなければ他の追随を許さない存在だ。

 2番手争いはオビ・パウエル・オビンナとレンタルバックの白坂楓馬。前者は恵まれた体躯だけでなく高いポテンシャルを秘め、出場機会を得るために練習から継続的なアピールが欠かせない。後者は鹿児島ユナイテッドFCで実戦経験を積み、意気揚々とJ1の舞台へ。トップカテゴリーのスピードやパワーに慣れていくことでチャンスを狙いたい。

 経験値の低い田川知樹は地道なフィジカル強化を続けてきた。先輩たちの壁は厚く、高いが、勝負の3年目でどこまで迫れるか。

【DF】
 昨季終盤はCBに固定された岩田智輝がセルティックへ移籍したのは痛手だが、畠中槙之輔が残留した。さらに伸びしろのある上島拓巳を完全移籍で獲得し、ベテランの實藤友紀も健在。右CB争いは注目のセクションだ。

 左CBは実績で勝るエドゥアルドを若い角田涼太朗が追いかける構図だ。SBは右の小池龍太と左の永戸勝也がそれぞれ一歩リードしている。両者は年齢的にも脂が乗ってくるタイミングで、安定感という点でも指揮官からの信頼は厚い。

 バックアップは右が松原健、左が小池裕太。ライバルと異なる特徴を持つ両選手がどれだけ色を出せるか。運動量と強度を求められるポジションだけに、バックアッパーの充実ぶりがチーム浮沈の鍵を握るかもしれない。
 
【MF】
 ダブルボランチは喜田拓也、渡辺皓太、藤田譲瑠チマの三つ巴の争いだろう。特に期待したいのは昨季終盤に才能を開花させた渡辺で、今季は不動の存在になるパフォーマンスを見せられるか。

 プロ2年目の山根陸と大卒新人の木村卓斗が4~5番手の位置から追いかける。トップ下は西村拓真の存在感が光る。昨季加入し、たちまち新境地を開拓してみせた。圧倒的な運動量を誇るセカンドストライカーは攻撃の核だ。

 ただしマルコス・ジュニオールを忘れてはいけない。今季は始動日で金色の頭髪を披露するなど気合い十分。昨季、まさかの無得点に終わった雪辱を期す。レンタルバックの 榊原彗悟は、まずカップ戦で与えられたチャンスを活かしたい。

【FW】
 19年MVPの仲川輝人と、2年連続二桁得点のレオ・セアラこそ抜けたが、レギュラーの顔ぶれは変わらない。右に水沼宏太、左にエウベル、そして中央にアンデルソン・ロペスが陣取る3トップはリーグ屈指の破壊力を秘めている。

 もっとも、両ウイングは質と量の両方を確保したいポジションで、昨夏に加入したヤン・マテウスのフィットに期待だ。また、昨年7月に負傷した宮市亮も開幕直後に復帰できる見通し。

 大分から加入した井上健太は負傷の影響で出遅れているため、プレシーズンは吉尾海夏が右ウイングに回る公算が高い。ストライカーポジションの2番手は長崎から加入した植中朝日と大卒新人の村上悠緋の争い。両者ともに練習試合から結果を積み重ねる必要がある。

文●藤井雅彦(ジャーナリスト)

【PHOTO】J1連覇に向けて横浜F・マリノスが新トレーニング場で始動!

【PHOTO】際立つデザインがずらり! Jクラブの2023年シーズン新ユニホームギャラリー

【PHOTO】横浜F・マリノスの歴史を彩った名手たちと歴代ユニホームを厳選ショットで一挙紹介!
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事