【EURO2016プレーオフ展望】フランス行きを懸けたラストバトル――ノルウェー対ハンガリー

2015年11月11日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

敵の守備の不安をヘンリクセンが突ければ。

ノルウェー対ハンガリー戦第1レグの予想フォーメーション (C) SOCCER DIGEST

 1年以上に渡って繰り広げられてきたEURO2016予選も、あとはプレーオフを残すのみとなった。はたして、フランス行きの残り4枚の切符を手にするのは、一体どの国なのか? まさに激戦必至のラストバトルだ。
 
 第1レグが11月12日(日本時間:13日4時45分キックオフ)に開催されるノルウェー対ハンガリー戦を展望する。
 
【プレーオフのレギュレーション】
ホーム&アウェーで勝者が本大会に出場。2試合の合計得点が同じ場合はアウェーゴールの多いチームが勝利。アウェーゴールも並んだ場合は、第2戦終了後に15分ハーフの延長戦へ。ゴールを奪い合ってのドローの場合はアウェーチームの勝利。スコアレスドローの場合はPK戦を実施する。
 
――◆――◆――
 
ノルウェー(グループH 3位/FIFAランキング:34位)
予選成績:6勝1分け3敗/13得点・10失点
第1レグ出場停止:なし
故障者(欠場濃厚):なし
 
 9月にクロアチアを下し、最終節にイタリアをあと一歩のところまで追いつめるなど、地力は十分。堅実な戦い方のため取りこぼしが少なく、大崩れする可能性は低そうだ。
 
 小さくない懸念は前線の低調。セダールンド、ペデルセンの両CFはどちらも一長一短で、前線の確たる柱がいまだに定まっていないのだ。予選の最多得点者がセントラルMFのテッテイという事実が苦しい台所事情を物語る。所属するAZではMFながらここまで6得点と気を吐く、大黒柱ヘンリクセンの奮起が不可欠だ。
 
予選でのスタッツ
得点率 ▶1.3(26位)
失点率 ▶1(24位タイ)
パス成功率 ▶87%(19位タイ)
ボール支配率 ▶50%(27位タイ)
最多得点者 ▶テッテイ(3ゴール)
ハンガリー(グループF 3位/FIFAランキング:33位)
予選成績:4勝4分け2敗/11得点・9失点
第1レグ出場停止:ユハシュ(DF
故障者(欠場濃厚):なし
 
 ネガティブな要素が少なくない。ノルウェーとは1981年の快勝(4-1)を最後に9試合白星なしと分が悪いうえ、ダルデルの退任に伴うシュトルク暫定体制の発足以降、予選4試合でわずか1勝と苦戦が続いている。
 
 おまけに、ディフェンスリーダーのCBユハシュが累積警告で第1レグを欠場。ここまで粘り強い守備で勝点を拾ってきたチームだけに、不安は拭えない。生命線の守備陣が踏ん張れないようだと、チーム随一のタレント、ジュジャークの快足ドリブルも宝の持ち腐れに終わりかねない。
 
◆予選でのスタッツ
得点率 ▶1.1(27位タイ)
失点率 ▶0.9(19位タイ)
パス成功率 ▶86%(26位タイ)
ボール支配率 ▶47%(35位タイ)
最多得点者 ▶ベーデ、ネメト(2ゴール)
 
※ワールドサッカーダイジェスト2015.11.19号より加筆・修正
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