「史上最も長い助走」流経大柏DFが披露した超小刻みステップPKに海外反響!「日本の高校サッカーは常識はずれの…」【2022総集編】

2023年01月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

前回大会でも昌平の小見洋太が披露

独特なPKが話題となった流経大柏。試合には敗れ、初戦で姿を消した。写真:徳原隆元

 ついに年が明け、2023年となった。本稿では、2022年のサッカー界における名場面を『サッカーダイジェストWeb』のヒット記事で振り返る。今回は、選手権の舞台で披露された独特なPKが、海外でも話題となった記事を再掲する。

記事初掲載:2022年1月1日

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 熱戦が繰り広げられている高校サッカー選手権で生まれた癖の強いPKが、海外で話題となった。

 12月29日(2021年)にフクダ電子アリーナで開催された1回戦で、流経大柏は近大和歌山と対戦。開始8分でMF小林恭太(3年)が先制点を奪うも、後半24分にFW谷口金太郎(3年)に同点ゴールを許すと、サドンデスまでもつれ込んだPK戦で4-5と敗れ、初戦敗退を喫している。

 注目を集めているのが、そのPK戦で流経大柏の2人目のキッカーとして登場したDF田口空我(3年)だ。たっぷりと間合いを取り、ようやく動き出すも、数センチずつ前に進む小刻みなステップを開始。結局、笛が鳴ってから39秒もの時間を要し、GKの逆をつくシュートを成功させたのである。
【動画】笛が鳴ってからシュートを打つまでおよそ40秒…世界が驚いたPKをチェック

 会場もざわついた珍しい助走スタイルに、英メディア『SPORT BIBLE』も反応。「サッカー史上最も長いPKの助走が全国高校サッカー選手権で見られた」と見出しを打ち、こう報じている。
 
「流経大柏対近大和歌山のPK戦で奇妙なシーンがあった。1本目のシュートを外した流経大柏の選手が、近大和歌山が1-0とした後の2本目に踏み切った時だ。彼は緊張していたのだろうか? そんなことはない。彼は30秒以上に渡って小さな小さなステップを踏み、異様な光景が広がった。もし、彼が失敗したらと想像できるだろうか?」

 さらに同メディアは、前回大会でも昌平の小見洋太が同様の助走をしたことに触れ、「日本の高校サッカーは、常識はずれのPKテクニックを生み出すことで知られている。日本のFW、ヨウタ・コミに聞いてみるといい」とも伝えている。

 高川学園が披露して話題となった、FKの際に数人が手を繋いで何度か回転し、キックされた瞬間に散らばってマーカーを撹乱する、"グルグル円陣"(チーム公式ツイッターが明かした正式名称は『トルメンタ』)といい、斬新な作戦が続々と飛び出している高校サッカー界。そのアイデアに世界も注目しているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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