初の8強入りの立役者、岡山学芸館GK平塚仁。PKストップにも繋がったプロゴルファーの父からのアドバイス「言葉を思い出して強気で戦えた」【選手権】

2023年01月02日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

注目の10番相手に横っ飛びでセーブ

PK戦で相手の1本目を止めて勝利に貢献した平塚。背景には父からのアドバイスがあったと明かした。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[高校選手権3回戦] 岡山学芸館0(5PK3)0國學院久我山/1月2日/駒沢陸上競技場

 偉大な父からの言葉を胸に、岡山学芸館の2年生GKが躍動した。

 岡山学芸館は3回戦で國學院久我山と対戦。相手の攻勢を受ける展開のなか、守備陣が粘り強く守り抜いて無失点に抑え、試合は0-0でPK戦に突入。ここでチームを勝利に導くPKストップを見せたのが平塚仁だった。

 相手の1本目、キッカーは10番でキャプテンの塩貝健人。「1本目のキッカーが相手の注目選手だったので、自分がこれを止めたらチームが勢いづくと思って、心が燃えました」という平塚は、今大会注目FWのシュートを横っ飛びでセーブ。コースを読み切り、見事に止めて見せた。

 岡山学芸館は、守護神のセービングに背中を押されるように、最後まで全5人がPKを成功させて勝利。史上初の選手権ベスト8入りを成し遂げた。
 
 勝利の立役者となった平塚のプレーの背景には、父親からの金言があった。平塚の父は、ゴルフ日本シリーズJTカップをはじめ、6度の大会優勝を誇るプロゴルファーの哲二さん。そんなプロアスリートの父から、「自分がナイスプレーをしている姿を想像して、自分のところにボールが来いという気持ちでやれ」とのアドバイスをもらっていたのだという。

「お父さんは競技こそ違いますけど、同じアスリートとして、メンタル面で参考にさせてもらっていることが多いんです。自分はメンタル面が比較的弱いと思っているので、残り10分とかで点が動かなくて次が決まったら、試合が決まってしまうような場面でも、いまのままの自分は恐れていたんですけど、そこで父の言葉を思い出して強気で戦えたので良かったです」

 平塚は次戦の佐野日大戦に向け、「今回、夏に負けた帝京を倒した國學院久我山を倒せたのは、チームとしてとても自信になる。勢いづくと思うので、次はベスト4に入れるように頑張りたい」と意気込んだ。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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