[高校選手権３回戦] 佐野日大１(5PK4)１履正社／１月２日／駒沢陸上競技場

　履正社はベスト８を懸けて佐野日大と対戦。序盤から主導権を握り相手ゴールに迫るも、守備時には５バックに可変して構える相手の守りに苦戦。１点が遠い時間が続くと、逆に一瞬の隙を突かれ先制される。

　ビハインドで迎えた後半20分、左サイドで仕掛けた名願斗哉が、相手DFをかわして右足を振り抜き、同点ゴールを挙げる。しかし、１－１で突入したPK戦の末に敗れ、３回戦で大会を去ることになった。

　個人技から同点弾を決めた名願は、「ただただ悔しいしか出てこない」と無念さをにじませた。
 

「ロングスローから失点してしまった。あそこぐらいしかシュートを打たれていないと思うので、ワンシーンでやられてしまったのと、得点をなかなか取り切れず、PKまでいってしまったところが特に悔しいです」

　３年生の名願にとって最後となる選手権はベスト16で敗退。それでも高校卒業後にはJ１川崎フロンターレ加入が内定しており、次のステージへと歩みを進める。

「高校３年間で仲間との関わり合うなかで、自分はとても成長したし、たくさん学んだことがある。それをプロになっても忘れないようにやっていきたい」

　名願には将来、「日本代表に入って、ワールドカップで優勝する」という大きな夢がある。そのためにはまず、川崎でスタメン奪取を狙う。

「まず１年目から開幕スタメンで出れるように頑張っていきたい」と力強く意気込むドリブラーの今後に注目だ。

取材・文●手塚集斗（サッカーダイジェストWeb編集部）

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