クラブが示した条件は、最終提示だ。あとは、選手がそれを受け入れるか次第となった。

　現行契約が今シーズンいっぱいとあり、去就が注目されているフランクフルトの鎌田大地やエバン・エヌディカだが、クラブはすでに最終オファーを出したという立場だ。

『BULINEWS.COM』によると、フランクフルトのマルクス・クロシェSDは、ドイツ誌『Kicker』で「適切なオファーをし、将来のフランクフルトにおける役割を説明した」と述べている。

「あとは待ってみなければいけない。我々は彼らが残るうえで最善だったと確信している」
 

　昨シーズンのヨーロッパリーグ優勝に貢献し、今季も公式戦ですでに12得点を挙げている鎌田。トッテナムなどプレミアリーグのクラブをはじめ、バルセロナやドルトムント、ローマなど、欧州主要リーグの強豪が熱い視線を送っている。

　契約延長に至らなければ、フランクフルトは夏にこの日本代表MFをフリーで失うことになる。冬のマーケットは移籍金を手にする最後の機会だ。だが以前、本人はシーズン中の移籍に否定的な見解を示した。

　近年の活躍を考えれば、フリーで鎌田がクラブを去るのは、フランクフルトにとって痛手となる。だが、クロシェSDは「私には中長期的にクラブを調整していく責任があり、ひとりの選手をとどめるために給与体系を台無しにすることはしない」と、全体のバランスを崩せないとも強調した。

「短期的な成功のために長期的な将来を危険にさらすことは絶対にしない。それは選手がフリーで退団することも含まれる」

　来年８月で27歳になる鎌田にとって、次の契約は自身のキャリアで有数の重要なものとなる。それだけに、決断が注目されるところだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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