日本代表の三笘薫が、カタール・ワールドカップで残したインパクトは大きい。

「三笘の１ミリ」と呼ばれるスペイン戦での決勝点アシストは、ラインを割ったかどうかを巡り、世界中で議論となった。だが、印象を残したのはこの瞬間だけではない。途中出場から左サイドを切り裂いた突破力に、先発起用を望む声は後を絶たなかった。

　ブライトンのチームメイトも、その実力に感心している。『SussexLive』によると、ドイツ人MFのパスカル・グロスはクラブ公式メディアで三笘の１対１の力に賛辞を寄せた。

　グロスは「１対１に関して、カオルは人生で見てきた中でベストのひとりだ。左サイドでボールを持てば、誰が相手でも抜ける。どんな舞台でも、どんなディフェンダーにも問題を引き起こせる」と述べている。

「プレミアリーグのどんなチームが相手でもそれができる。ワールドカップでも見たよね？ 彼がボールを持って、１対１を仕掛ければ、ディフェンダーにとっては問題だ」

「ワールドカップでもそれを見せた。途中出場から試合最高のチャンスのいくつかをつくった。彼は素晴らしいよ」
 

　昨シーズンはユニオン・サン＝ジロワーズで武者修行した日本代表アタッカーは、今季からブライトンでプレーしている。グロスによれば、チームにはうまく溶け込んでいるようだ。とても謙虚で、英語はとてもうまい」と話している。

「ワールドカップの中断前、彼は素晴らしかった。チームとうまくやっていた。練習でもね。彼にはすごいポテンシャルがある。これから彼が戻ってきて、うまくやってくれるように願っている」

　当初はベンチスタートが続いた三笘だが、ロベルト・デ・ゼルビ監督が就任してからはスタメンにも名を連ねるようになり、プレミアリーグ第15節のウォルバーハンプトン戦では初ゴールも挙げた。カタールで評価を高めた25歳のシーズン後半戦に注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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