【アルゼンチン対クロアチア|採点&寸評】MOMはアルバレスとメッシで悩むが…。モドリッチらには流石に疲労の色【W杯準決勝】

2022年12月14日 白鳥大知(サッカーダイジェスト特派)

カウンターからしたたかに勝負を決める

クロアチア戦で大活躍を演じたアルバレス(左)とメッシ(右)。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

【カタールW杯|準決勝】アルゼンチン 3-0 クロアチア/12月13日/ルサイル・スタジアム/得点者:ア=メッシ(34分/PK)、アルバレス2(39分、69分)

【アルゼンチン|採点】
●スタメン
GK
23エミリアーノ・マルティネス 6

DF
3ニコラス・タグリアフィコ 6


13クリスティアン・ロメロ 6


19ニコラス・オタメンディ 6


26ナウエル・モリーナ 6.5(86分OUT)

MF
5レアンドロ・パレデス 6(62分OUT)


7ロドリゴ・デ・パウル 6.5(74分OUT)


20アレクシス・マク・アリステル 6(86分OUT)


24エンソ・フェルナンデス 6.5

FW
MAN OF THE MATCH
9フリアン・アルバレス 7.5(74分OUT)
 
10リオネル・メッシ 7


 
●途中出場
DF
リサンドロ・マルティネス 6(62分IN)
 
MF
エセキエル・パラシオス 6(74分IN)
 
FW
パウロ・ディバラ 5.5(74分IN)
 
FW
アンヘル・コレア 採点不能(86分IN)
 
DF
ファン・フォイ 採点不能(86分IN)
 
 
●監督
リオネル・スカローニ 6.5
 
【アルゼンチン|寸評】
 4年前のグループリーグで喫した0-3のスコアを完全にひっくり消してリベンジ達成。前半の20分過ぎまで耐える時間が続いたものの、中央ゾーンをしっかりプロテクトして我慢する。すると、E・フェルナンデスの浮き球スルーパスからアルバレスが抜け出してPKを獲得すると、34分にこれをメッシがきっちり決めて先制。その5分後には再びカウンターからアルバレスが独力で持ち出して追加点を奪った。
 
 後半は攻撃的になったクロアチアに対抗すべくL・マルティネスを投入してシステムを4-4-2から実質5-3-2に変更。69分にはメッシがスーパーなドリブルで抜け出し、アルバレスが3点目を挙げて試合を決め、2014年大会以来のW杯ファイナルに駒を進めた。
 
 ボールを持たれても決して慌わてずに中央を固めてしっかり弾き返し、カウンターから勝負を決めるしたたかさが傑出。システム変更を含めたスカローニ監督の手腕も光った。
 
 1ゴール・1アシストのメッシも悩むが、この日のMOMはアルバレス。PK獲得に2得点と全ゴールを生み出しており、柔軟なポストプレーやスペースメイク、そして献身的なディフェンスも光った。
 
 今大会で初出場だったディバラは、やはり得意のプレーエリアが被るメッシと噛み合わず、ほとんど持ち味を発揮できなかった。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定したこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

次ページグバルディオルはメッシに振り回され…

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事