「若い連中とつながれるんだ」韓国戦の“ゴールダンス”に批判続出もブラジル代表監督は再挑戦を明言!「でもね、首に来るよ」【W杯】

2022年12月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ブラジルの歴史や文化を知らない者に言いたいことはない」

クロアチア戦の前日練習に臨むブラジル代表。はたしてふたたびチッチ監督(左奥)の“鳩ダンス”が飛び出すか。(C)Getty Images

 現地12月8日、カタールワールドカップ準々決勝のクロアチア戦を翌日に控え、ブラジル代表のチッチ監督が公式会見に臨んだ。ラウンド16の韓国戦で選手たちとともに行なったゴールセレブレーションに対して、ブラジル国外から批判的な意見が多数寄せられたが、指揮官はこれを一蹴。ブラジル最大ネットワーク『globo』が伝えている。
【画像】"鳩ダンス"披露から、リシャルリソンに頭をなでられるチッチ監督
 61歳の指揮官がダンスを披露したのは、韓国戦の29分、ブラジルの3点目が決まった直後だ。得点を決めたリシャルリソンがベンチに向かって走り出すと、チッチ監督は選手たちに取り囲まれながら一緒になって"鳩ダンス"。リシャルリソンとは事前に打ち合わせをしていたようだ。

 韓国戦後の会見で「相手を見下したつもりはない」と釈明したものの、「敬意を欠いている」といった批判が集中し、元アイルランド代表MFのロイ・キーン氏も「場違いな振る舞いで観ていられなかった」と不満を露にするなど、波紋を広げていた。今大会はブラジルをはじめ、ゴールセレブレーションに時間を掛けるチームが続出しており、アディショナルタイムの異様な長さに繋がっているとの指摘もある。

 木曜日の会見で、記者から「ゴールセレブレーションへの批判についてどうお考えですか?」と問われたチッチ監督は、「私はブラジルの文化と代表チームを尊重したい。ここにはダンスを好む選手たちがたくさんいる。それが、ゴールを決めた時のブラジルの文化だからだ。ほかの誰かの尊厳を傷つけるものではないだろう」と話し、次のように続けた。
 
「申し訳ないが、ブラジルの歴史と文化を知らない人びとに話すことはないし、雑音に耳を貸したくはない。私は、私の仕事を理解してくれている人びとの関係を大事にしている。彼らは私がどれだけブラジルの歴史と文化を愛しているかを知っているからね。

 ダンスは、私と若い連中とをつないでくれるものだ。この年齢の私にとって彼らは孫のようでもあるが、つながりを与えてくれる。私は自分にとって価値があると考える行動を選ぶ。ブラジルサッカーのアイデンティティは私だけのものではなく、関わってきたあらゆる世代が積み重ねてきた結果、現在に至るものなんだ」

 熱く持論を述べたチッチ監督。一方で、場を和ますジョークも忘れなかった。

「こないだのは冴えないダンスだったから、選手たちに『私を隠すんだ!』とお願いした。もっと練習しなきゃいけないのは分かっている。でもね、首に来るんだ(笑)。また(選手たちに促されて)踊らなければならないなら、踊らせてもらうよ」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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