来季から町田を率いる黒田剛監督、実は過去にもJクラブから「打診を受けていた」

2022年12月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「メンタリティやモチベーションは、プロとアマチュアに垣根はない」

来季から町田を率いる黒田監督が就任記者会見に登壇した。写真:田中研治

 J2のFC町田ゼルビアは12月7日、来季からチームを率いることが決まった黒田剛監督の就任記者会見を行なった。

 まずは、黒田監督が就任に際して意気込みを語った。

「これまで、青森山田高校サッカー部の監督として28年間、活動してきたなかで、近年では全国優勝も経験しまして、そのなかでいろいろな場面で『将来、プロのほうでやらないか』とか『方向を変えないか』といういろいろな打診を受けていました。そして今回、FC町田ゼルビアさんからこのような形でご縁をいただきまして、覚悟を決めて引き受ける形の運びになりました。

 もちろん、28年間、率いてきた高校サッカー、青森山田というチームに対して、離れることが寂しい、つらい気持ちはありますけど、新しくFC町田ゼルビアが羽ばたこうとする組織作りのところで、私の名前を挙げて招聘していただいたのは誠に光栄なこと。この気持ちに応えてこそ、初めて指導者として指導者と言えるのではないかという覚悟を決めて、このような形になりました」
 
 実は過去にもJクラブから「打診を受けていた」と明かした黒田監督。その詳細は次のように明かした。

「おそらくですけど、アマチュアの世界で組織のマネジメントはしてきたけど、果たしてプロの監督でやっていけるのかというところはみなさんすごくクエスチョンだと思いますし、今まであったものは、例えばアカデミーダイレクターだったり、強化部長だったりというサポート、クラブ運営のお話でした。

 今回、町田さんの意気込みと覚悟が見えたのは、プロの経験もない私に監督としてやってくれないかというお誘いだったところ。その強い気持ちを受けたことになります」

 そして黒田監督は「青森の時もそうですけど、地域を盛り上げ、勝利にとことんこだわり続けた日々でしたので、そのメンタリティやモチベーションは、プロとアマチュアに垣根はない」とも語る。言葉どおり、プロの舞台でも勝ち続けられるか、その手腕に注目だ。

構成●サッカーダイジェスト編集部
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