カタール開催に逆風吹き荒れるも、FIFA会長は強気な姿勢を崩さず「北朝鮮でもできる。実は数年前に韓国と…」

2022年11月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

「今回のW杯は多くの人々の目を開かせると確信している」

カタールW杯の開幕戦を見守るインファンティーノ会長(右)。(C)Getty Images

 現地時間11月20日、カタール・ワールドカップ(W杯)がついに幕を開けた。ただ、冬季開催によりクラブレベルに過密日程を強いた結果、怪我人が続出したほか、汚職や人権侵害疑惑、工事現場での過酷な労働状況による被害など、開幕前から次々と問題が浮上した。

 カタール開催に懐疑的な声が後を絶たないなか、英紙『Daily Mail』などによれば、国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長が反論。

「FIFAは世界的なサッカー組織だ。私たちはサッカー関係者であり、政治家ではないし、人々をひとつにまとめたいんだ。どの国でもイベントの開催はできる」と断言し、国際的に孤立状態にある北朝鮮でさえ、可能性があると語っている。

「もし北朝鮮が何かを開催したいのなら……。実は数年前、北朝鮮に行き、韓国と女子ワールドカップのホストの一部を担う用意があるか尋ねたことがある。言うまでもなく成功しなかったが、役に立つのであれば、もう100回でも行きたいと思う。真の変化をもたらすのは関与だけだ。私たちはグローバルな組織であり、世界を結びつける組織であり続けたい」
 
 スイス出身の52歳はまた、「今回のワールドカップは、欧米からアラブ諸国まで、多くの人々の目を開かせると私は今でも確信している」と言い、あくまで強気な姿勢を崩さない。

「同じ世界に生きているのだから、共存し、互いを理解しなければならない。しかし同時に信念や歴史、背景は違うが、同じ世界である事実も受け入れなければならない。そして仲良くやっていかないと。だからここに来て何か間違ったことを見たら、それを言うだけでなく、どうしたらそれを正せるかも言ってほしい。そうすれば私たちは助け合えるかもしれない」

 FIFAのボスはいかなる国や地域であろうと、議論の場から締め出すべきではないと考えているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【W杯PHOTO】メッシ、ロナウド、ネイマール…カタール入りする各国の移動着を特集!

【W杯PHOTO】BTSのジョングクが開会式に登場!甘いマスクと美声で観衆を魅了!

【W杯PHOTO】南野、久保、伊東、堂安…日本代表・欧州組がカタール到着時に披露した"クールな私服"姿を総チェック!
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事