セットプレーの守備改善に貢献できるか。GKシュミット・ダニエルがプラスできるのは“高さ”だけじゃない

2022年11月20日 本田健介(サッカーダイジェスト)

夢の舞台で輝けるか

30歳で迎える初のワールドカップ。シュミットは大舞台へ強い気持ちを示す。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 「シンプル。チームが勝つためにできることをやるだけだと思います」

 GKシュミット・ダニエルはワールドカップに向けた自身の役割について的確にそう答える。

 9月の欧州遠征では強化試合の2試合目、エクアドル戦で先発し、PKセーブをする活躍を見せた。しかし、先日のワールドカップ前の最後のテストマッチでは、これまで守護神を務めてきた権田修一が変わらずゴールマウスを守り、シュミットに出番は訪れず。それでもベンチでチームをサポートし続けた。

 197センチ。今大会の日本代表で最も高い身長を誇り、ダイナミックなプレーが真骨頂である。

 カナダ戦ではセットプレーから失点した日本だが、ピッチに立てばその高さを生かせる面もあるだろう。
 
 セットプレーの守備のやり方に関しては「今言えるのはスペースマークのところ、誰にもマークに付かない人を配置するところや誰がどこを務めるかなどはよく考える必要性があると思います」と語り、「自分は必要な時に高さを出してプレー出来れば良いかなと感じます」と意気込む。

 30歳で迎えた夢の舞台。それだけ喜びがあり、想いも強い。

「今この場所にいるというだけでワクワクしていますし、ひとつ夢が叶って、すごく満足しているので、(1日のオフを挟んで)改めて戦いが始まるというモードに切り替えていきますし、スイッチの入った良いテンションをドイツにぶつけていきたいです」

 高さだけでなく、チームのために働けるその魅力が輝く瞬間を目にしたい。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト特派)

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