久保建英はW杯でも「テンションは徐々に上げる」。さらに「格上相手の戦い方は心得ている」と自信

2022年11月14日 白鳥大知(サッカーダイジェスト特派)

途中からは別メニューでコンディション調整した

日本代表に合流した久保。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 久保建英は自身初のワールドカップに向けても全く気負っていない。そして強豪国相手にも怯んでいない。
 
 現地時間11月13日、久保はW杯に向けた日本代表のドーハ合宿の3日目のトレーニングに初参加。同日のカタール入国だっただけに、途中からは別メニューでコンディション調整した。
 
 トレーニング後、報道陣の前に現われた久保は笑顔も見せるなど良い意味でリラックスしていた。今合宿では初日から長友佑都が大声を張り上げるなどテンションMAXで、同じく4年に1回のW杯に対して特別な感情は出るかと聞かれると、久保は「あの人はいつもあんな感じですけどね」と記者たちを笑わせた上で、こう続けた。
 
「(長友は)どんな練習でも全力で鼓舞してくれる人です。でも、僕はあんまり深くは考えてないです。僕なんかはテンションを上げすぎてもあれなんで、まあ徐々に大会本番に向けてテンション上げていければいいかなと思ってます。長友選手みたい常時100%でやれるタイプがないので。もちろん100%やらないと駄目ですけど、テンションは徐々に上げていきたいです」
 
 今夏はレアル・マドリーからレアル・ソシエダに完全移籍。チームスタイルにフィットし、ここまで公式戦17試合で2ゴール・4アシストと躍動する。「環境を変えたことによって良い方向に転んだの大きい。良いチーム、監督、チームメイトに恵まれて本当に感謝しています」と話し、さらにこう語った。
 
「強いチームで試合に出ることの重要性がわかりました。ビッグクラブに対しても互角以上の戦いができる環境に身を置いたことで、ワールドカップを想定した時に少し格上と戦う時も自分の中で良い感触を得てきたつもりです。そういったところを日本代表に還元していきたいです。チャンスがない試合はない。決め切るところを大事にしたい。」
 
 ドイツ代表、コスタリカ代表、スペイン代表と厳しいグループリーグに入った日本代表にとって、初の檜舞台にも気負わず、格上相手の戦い方も心得る久保は、極めて重要な存在となりそうだ。
 
取材・文●白鳥大知(サッカーダイジェスト特派)

【PHOTO】久保建英、前日深夜に合流も笑顔でグラウンドに登場!
 
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